世界最大の資産運用会社がビットコイン(BTC)商品を立ち上げたというニュースが流れる中、8月11日にビットコインは25,000ドルに向けて続伸した。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

TradingViewのデータは、米国株取引が始まる中、BTC/USDがビットスタンプで24,921ドルまで急騰した。

その後、高値をやや下回る水準で推移したが、仮想通貨コミュニティではブラックロックの動きを好意的に見ており、市場心理に自信を与えている。

「ウォール街が来たぞ...」と、元グレイスケール社CEOのバリー・シルバート氏は反応している

しかしブロックウェアのアナリストであるウィリアム・クレメンテ氏にとっては、このニュースはビットコインの歴史において画期的な出来事であるという。

「ラックロックのニュースは、ビットコインの長期保有者にとって、おそらくこれまでで最も強気なニュースだと思う」とツイッターのフォロワーに語った

ブラックロックのCEOであるラリー・フィンク氏は、わずか5年前、ビットコインを「マネーロンダリングの指標」と評していた。彼は2020年までに態度を変え、ビットコインが「グローバルマーケット」になる可能性を認めるようになった。

発表によれば、ブラックロックが提供する投資商品は、現物型のビットコイン私募信託の形をとることになるという。

「この信託は米国の機関投資家が対象で、信託の費用と債務を差し引き、ビットコインのパフォーマンスに追跡することを目的としている」と書かれている。

「デジタル資産市場の急落にもかかわらず、一部の機関投資家からは、当社の技術や商品力を利用して効率的かつコスト効率よくこれらの資産にアクセスする方法について、大きな関心が寄せられている」

ブラックロックは今月、米仮想通貨取引所コインベースと提携も発表していた

6月の先物ギャップが焦点に

短期的な価格目標の可能性に目を向けると、コメンテーターの間では、まだ完全な強気とは言えないまでも、柔軟なムードとなっている。

オンチェーン分析のWhalemapによれば、価格が乱高下する可能性は依然としてあり、20,000ドルが下限になるというわけではないようだ。

「BTCは低ボラティリティで上昇トライアングルをブレイクアウトしており、近いうちに大きな動きがあるはずだ」と指摘する。

「ブレイクアウトを維持することが最優先であり、その際の現実的な目標は2万7000~2万9000ドルだが、維持できなかった場合は1万9000ドルを下回るだろう」

Bitcoin levels annotated chart. Source: Whalemap/ Twitter