ブラックロックの現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)は先週月曜日以来、投資家から数百万ドルを集め続けている。
ブラックロックが発行するiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)は、7月18日にさらに1億700万ドルの流入を記録し、これで9日連続の流入となった。
仮想通貨データプラットフォーム「アポロ」の共同創設者であるトーマス・ファーラー氏によると、9日間のうち7日間は1億ドル以上の流入があり、これはETF業界では珍しいことだ。

しかし、仮想通貨トレーダーたちはそれほど楽観的ではない。
ブロックチェーン市場インテリジェンス企業サンティメントによると、ソーシャルメディア上でのビットコイン(BTC)に対するポジティブなコメントの量は4ヶ月前と比べて減少しており、トレーダーはますますビットコインのショートポジションを取るようになっている。
「今週の中規模な仮想通貨市場の反発にもかかわらず、ビットコインに対するポジティブなコメントは急落している。特にバイナンス上の多くのトレーダーが、ビットコインが再び下落することを期待してショートポジションを開始している」とサンティメントは述べた。
サンティメントのチャートによれば、ソーシャルメディア上でのビットコインに対するポジティブなコメントの量は4ヶ月前の約3分の1に減少している。サンティメントは通常、Reddit、X、4chan、BitcoinTalkなどのソーシャルネットワークから社会的感情を測定している。

興味深いことに、サンティメントは、ビットコインが7月5日に5ヶ月ぶりの安値5万3600ドルに向かって下落し始めた際に、これらのSNSプラットフォームで「押し目を買う」という言及が急増したことを明らかにした。
ビットコインに対するポジティブな言及が減少しているにもかかわらず、現在の仮想通貨恐怖・貪欲指数は市場の感情が「貪欲」ゾーンにあると推定しており、100点満点中60点を示している。

現在のスコアは、7月12日に25点で「極度の恐怖」ゾーンに達したときからの強い反発だ。25点は2023年1月以来の最低値だった。
ビットコインは現在6万3540ドルで取引されており、過去24時間で1.5%下落しているが、過去2週間で11.5%上昇している。