ビットワイズ・ビットコインETF(BITB)は、オスプレイ・ビットコイン・トラスト(OBTC)の資産を取得する計画であり、まもなく1億2000万ドルのビットコインを手に入れる予定だ。
この取引は8月27日にビットワイズ・アセット・マネジメントとオスプレイ・ファンズの共同声明で明らかにされ、両社が資産購入契約を締結した。取引の一環として、OBTCの持分所有者はOBTCの持分を清算する際にBITBの持分を受け取ることになる。取引の完了は今年後半と見込まれている。
米コネチカット州フェアフィールドに拠点を置くオスプレイ・ファンズは、2021年2月にOTC市場でOBTCの取引を開始し、米国の投資家に対して0.49%の管理手数料で提供してきた。
当時、OBTCはグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の競争相手だったが、GBTCが現物ビットコインETFに転換した後はその地位を失った。
The year-to-date unit price of the Osprey Bitcoin Trust (OBTC) Source: Yahoo Finance
オスプレイは3月までに、トラストの持分がビットコインの価値に対してディスカウントで取引されていることを発見し、潜在的な売却や清算を検討し始めた。
「すべての関係者にとって最適な解決策を求めており、これが最善の選択肢のようだ」とオスプレイ・ファンズの創設者兼CEOであるグレッグ・キング氏は8月27日のXの投稿で述べた。OBTCのウェブサイトによれば、執筆時点での運用資産は約1億2070万ドルにのぼる。
BarchartとYahoo FinanceのデータによるとOBTCの3年間のリターンが約9.5%である一方、ビットコインの同期間のリターンは23.5%となっている。
YChartsのデータによると、OBTCのビットコインに対するディスカウントは過去1か月間で約3%から5%の範囲で推移している。ビットワイズのBITBは、NAVに対するディスカウントやプレミアムがほぼ0%に近い値でビットコインと非常に近い価格で取引されている。
Bitwise’s BITB discount to NAV. Source: YCharts
ビットワイズは、7か月前のローンチ以来、現物ビットコインETFに20億ドルの流入を見ている。管理手数料は0.20%と非常に低い。しかし、そのパフォーマンスは依然としてブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)に比べるとまだ見劣りしている。IBITは1月以来、約210億ドルの投資資金を集めている。