米国の資産運用会社ビットワイズは1月24日、米証券取引委員会(SEC)が承認したビットコイン現物ETF「ビットワイズ・ビットコインETF(BITB)」のビットコインアドレスを公開した。BITBはニューヨーク証券取引所(NYSEアーカ)に上場している。

公開されたアドレスには、当時の価格で約4億6500万ドル相当の1万1858.63BTCが保有されていた。

ビットワイズは「ビットコインの理念の中心は、オンチェーンでの透明性だ。BITBでその理念を体現できることを誇りに思う。オンチェーンアドレスの公開は、透明性の向上に向けた第一歩だ」と述べた。

SECは1月10日、ビットワイズを含む10社によるビットコイン現物ETFの申請を承認した。他の企業が今後、自社の投資商品のビットコインアドレスを公開するかどうかは不明だ。

1月22日には、オンチェーン分析会社アーカム・インテリジェンスが、ビットワイズやブラックロック、フィデリティ、フランクリン・テンプルトンなど、ETFに関連する複数のウォレットを特定したと発表した。

ビットワイズの共同創業者兼CEOのハンター・ホースリー氏はXで、投資家からの「明確なフィードバック」を受けてビットコインアドレスを公開したと述べた。ホースリー氏が1月23日に実施したXの調査では、2,416人の回答者のうち91.1%が、ビットコイン保有量の公開に賛成した。

ETFアナリスト、ジェームズ・セイファートはXで「ビットワイズは、BITBのビットコインアドレスを公開した最初の企業であり、おそらく他の企業も続くだろう」と述べた。

ETF発売から約7日で、BITBは2024年の資産総額でETFの上位5%に入った。発売から7日後のすべてのビットコイン現物ETFの純流出額は約7600万ドルで、グレイスケールのGBTCが最大の純流出額を記録した。