仮想通貨交換業者のビットトレードは22日、大手仮想通貨取引所フォビグループの取引システムへの移行を行うと発表した。新システムへの移行は来年1月を予定している。今年9月にフォビグループはビットトレードの経営権を取得していたが、新システムへの移行でフォビの取引プラットフォームが日本で本格展開することになりそうだ。

ビットトレードは現在、ホワイトラベル契約でビットバンクの取引システムを使用している。現行のシステムは来年1月18日を以って、取り扱いを終了するとしている。

今回の発表によれば、システム移行に伴い、11月30日で新規口座登録を停止し、12月14日は入金の停止、同月27日に注文・取引を停止する。来年1月18日で仮想通貨と日本円の出金を停止し、ログインも停止するスケジュールだ。来年1月以降の取引では、新たに口座開設が必要になるとしている。

新システムの詳細はまだ明らかとなっていないが、ビットトレードは「以前よりさらに流動性、利便性の高い取引環境を提供できると想定している」と述べている。

今年9月、フォビグループのフォビ・ジャパン・ホールディングスがビットトレードの株式の75%を実質的に取得した。フォビ・ジャパンHD代表のクリス・リー氏は、かつて取引所大手のOKExでCEOを務めていたが、今年5月にフォビに移籍した人物。リー氏は9月のビットトレードの経営権取得の際に、次のようにコメントしていた。

「これはまだ始まりに過ぎない。ビットトレードのリーダーシップと日本政府に認可されたライセンスをてこに、我々はビットトレードが日本の仮想通貨市場でナンバーワンの座を勝ち取るために成長させることを目指している」