仮想通貨および非代替性トークン(NFT)エコシステム分析企業ビッツクランチが、アニモカブランズ、コインベース・ベンチャーズ、クリプトドットコム・キャピタルなどが主導した資金調達ラウンドで、360万ドルを確保した。

ビッツクランチはAIに基づく分析ツールを利用して、NFTの適正価格の決定や、ウォッシュトレードの兆候の特定、NFTが本物の資産のコピーや偽造であるかどうかの判定を行っている。拠点はドイツとインドにある。

同社は、絶えず成長を続けるこの分野の投資家には、偽物から保護したり、偽の取引量に騙されないようにしたりするためのデータを、より使いやすくすることが必要と考えている。

ビッツクランチのビジェイ・プラヴィン・マハラジャンCEOは金曜、コインテレグラフに対し、同社は現在イーサリアム(ETH)、ポリゴン(MATIC)、アバランチ(AVAX)のNFTに対応しているが、資金は「ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)、アルゴランド(ALGO)など多くの有名なブロックチェーンへの対応確保に注力できるよう、チームを拡張する」ことに使う予定であると語った。

同社は木曜のツイートで、新たなチェーンへの対応によって「エコシステム全体がコミュニティにとってより信頼でき、安全なもの」になることを望んでいると述べている。

このラウンドの主要な投資家であるアニモカブランズは、NFTの分野へ最も多くの投資を行っているVC企業の1つである。同社は先月、その投資ポートフォリオの利益水準により企業価値50億ドルの評価を受けた。同社のポートフォリオには、アクシー・インフィニティやザ・サンドボックスをはじめ、多くのNFTベースのプロジェクトが含まれている。

アニモカのヤット・シウ共同創業者は金曜の発表で、ビッツクランチは投資家の十分な情報に基づく投資判断を支援するのに適した立場にあると述べた。また、「新たに誕生したオープンメタバースの安全性とセキュリティに対し、有意義な貢献ができる」と付け加えた。