仮想通貨マイニング機器大手ビットメインは、台湾を拠点とする世界最大級の半導体製造専門企業TSMCに対して、60万台分のマイニング機器新製品に相当するチップを注文したという。中国のブロックチェーンメディアが23日に報じた

TSMCに近い情報筋によると、ビットメインの新製品は2019年下半期に出荷予定で、7nm(ナノメートル)プロセスルールによるチップを採用したモデルと、16nmモデルで構成されているそうだ。このうち7nmモデルは、ビットコイン(BTC)マイニングにおける計算力を示すハッシュレートは最大毎秒50テラハッシュ(TH/s)だという。

なお、半導体製造のプロセスルールとは回路配線の幅を指しており、これが微細であるほどチップの小型化や性能向上、消費電力の低減を図りやすいとされている。

記事によれば、「(予想される性能による)計算に基づくと、半年後、BTCネットワーク全体の合計ハッシュレートは約50%上昇する」という。また60万台の新製品はビットメインに12億ドル(約1265億円)近い利益をもたらし、同社が米国で上場に成功した場合その評価額は120億ドル(約1兆2649億円)に達すると予想している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版