仮想通貨マイニング企業のビットフューリー 音楽業界にブロックチェーン技術活用へ | 新会社を設立

ブロックチェーン技術開発や仮想通貨マイニングを手掛けるビットフューリーは17日、音楽業界でのブロックチェーン技術活用を目指し、新しい企業を立ち上げたと発表した。新しいプラットフォームを構築し、著作権管理や収益化の透明性向上を図るという。

新しく立ち上げた企業は「ビットフューリー・サラウンド」といい、ビットコインのブロックチェーンを活用したオープンソースの音楽プラットフォームの構築を目指すという。このプラットフォームでは、アーティストや音楽レーベル、ストリーミングサービスなどの間での著作権や収入の配分といった問題に取り組む。

ビットフューリーのヴァレリー・ヴァヴィロフCEOは「ミュージック・エンターテイメント業界は、複雑かつ競争の激しいテクノロジー主導の環境へと進化したが、透明性の欠如という問題を抱えている」と指摘する。

「我々はオープンソースのブロックチェーンを基盤とするエコシステムを構築することにより、アーティストを保護するとともに業界全体の成長を奨励したいと考えている」

発表の中では、サラウンドが構築するシステムのついて、次のように説明している。

「サラウンドのプラットフォームにより、音楽エンターテイメント業界全体で、安全な著作権の譲渡、合理化された接続に加えて、制度の高い監視・管理システムを通じて事業の効率化が可能となる」

発表によれば、サラウンド事業は欧州を拠点とし、オランダとドイツで最初に事業を始める計画だという。将来的には米国や日本、韓国などでの事業展開も検討している。

新会社サラウンドは、ビットフューリーがマイニング以外の事業にも多角化を進めている事例の1つだ。先週には、ビットフューリーの開発チームがポーランドの仮想通貨取引所BTCBITと提携し、ビットコインのライトニングネットワークの実装に取り組んでいることを発表している。

また昨年12月には、コンサルティング大手のPwCと提携し、ロシアの企業のブロックチェーン導入をサポートしていくことを発表した。

ビットフューリーは昨年11月に8000万ドルの私募による資金調達を実施。日本の広告代理店大手の電通や仮想通貨企業のギャラクシー・デジタルなどが投資に参加した。

Bitfury(ビットフューリー)とは、2011年に設立されたブロックチェーン関連のハードウェア、ソフトウェアを製造販売する企業。創業者は、ヴァレリー・ヴァヴィロフ氏。ビット・フューリーは最先端のマイニングチップの開発・製造を行い、トップクラスのマイニング会社のほとんどはビット・フューリー社の製品を導入していると言われる。また会社自身も大規模なマイニングプールを運営している。一方でソフトウェアの開発にも力を入れており、様々な産業に対してブロックチェーン技術の応用を試みている。世界中のブロックチェーン企業やプロジェクトが集まる BlockShow Europe 2018カンファレンスにてEUの革新的なブロックチェーン会社に選出されている。

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