バークシャーハサウェイを率いるウォーレン・バフェット会長と同様、バフェット氏の相棒である97歳のチャーリー・マンガー氏はビットコイン批判派として知られている。
マンガー氏は24日、ビットコインについて否定的な考えを再び表明した。
マンガー氏は自身が会長を務めるデイリージャーナルの株主総会に出席し、株主からのビットコインに関する質問に答えた。
「ビットコインが世界の交換手段になるとは思わない。ボラティリティが高すぎ、交換手段として十分に機能しない」
ビットコインに関するマンガー氏の過去のコメントと比べると、発言の内容はだいぶトーンが落ちているようだ。
2019年のときには、マンガー氏は仮想通貨を全否定し、「ビットコイン投資家は裏切り者のユダを祝福している」と発言。2018年には「完全に愚かである」と痛烈な言葉でビットコインを批判している。同じ年のバークシャーハサウェイの株主総会ではビットコイン取引のことを「ほかの誰かが糞を取引していて、あなたもそこから抜け出せなくなっている」とまで語っていた。
ライトニングネットワークやサイドチェーンなどのスケーリングソリューションの開発作業はまだ進行中であるため、BTCが交換手段として効率的に機能するかどうかについてはまだ定かではない。
その一方で、価値の保存手段としてのビットコインのユースケースは非常に強力なようだ。
マンガー氏は、ビットコインが金のようであることに触れ、次のように述べている。
「これは金の人工的な代替品だ。私は金を購入したことがなく、ビットコインを購入したこともない。ほかの人には私の習慣に従うことをお勧めしたい」
マンガー氏は、詩人のオスカー・ワイルドがキツネ狩りについて語った言葉を引用しつつ、BTCのことを「言いようのない理由により、食べられないものを追及している」とマンガー氏は語っている。