ビットコイン(BTC)のアナリストは、クジラ(大口投資家)が前例のない行動を始めたことで、短期的なボラティリティに注目している。

新たなデータによると、クジラは市場で非常に活発に活動しているだけでなく、記録的な量のBTCを動かしている。

クジラの活動が史上最高値時点と同等に

BTCの価格行動が40,000ドル前後の狭く刺激のないレンジに留まっているにもかかわらず、大口のビットコイン投資家は決して穏やかではない。

ここ数週間、クジラたちは、かつてないほど多くのコインをネットワーク上で移動させており、BTC/USDの史上最高値である6万ドル以上の時よりも多いほどだ。

彼らの行動を分析すると、最近の価格イベントに対する反応は、クジラの「種類」によって異なることがわかる。

オンチェーン分析を行うMaterial Indicators社のデータによると、「小規模な」クジラは売りに走り、大規模なクジラは逆にポジションを増やしていることが明らかになった。

Material Indicatorsは「クジラがBTCを売り、メガクジラが買い、パープルクジラがそれに続いて別の買い注文を出した」と、BTC/USDの買いと売りのレベルのチャートと共にコメントした。

「クジラのゲームを理解しようとしているならば、彼らが上向きにプレイしようとしている流動性に注目しよう」

Bitcoin whale exchange activity vs. BTC/USD chart. Source: Material Indicators/Twitter

40,000ドル以下のビットコインは「急速に不安定」になる

一方、さらなるクジラのデータは、価格のボラティリティが到来する可能性を警告している。

上位10の取引所の流入額の大きさを他の取引所と比較して追跡する「取引所ホエールレシオ」は、過去に不安定な価格行動を引き起こしたレベルに近づいている。

クリプトクオントは、9月28日に「通常、これは短期的な売りと考えることができるが、重要なエリアにいるため、価格が40000以上であることを確認する必要がある」とコメント

「40000ドル以下のプライスアクションは急速に不安定になる可能性がある」

Bitcoin exchange whale ratio annotated chart. Source: CryptoQuant

既報のように、BTC/USDが40,000ドルのサポートを失った場合、36,000ドルが底値となるとの予想も出ている。