4月10日、ビットコイン(BTC)は米国のマクロ経済データ発表後の買い支えにより、69,000ドルを超えて上昇している。

クジラがCPI発表後の買い支え
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、BTC価格はビットスタンプで67,482ドルまで下落した後、上昇に転じた。これは、3月の米消費者物価指数(CPI)が前年比3.5%と予想をわずかに上回ったタイミングと一致している。
市場関係者は、事前にクジラが意図的に価格を押し下げてCPI発表後に買い支える動きを見せていたと指摘していた。実際、トレーディングリソースMaterial Indicatorsは、世界最大の取引所バイナンスでの買い圧力の増加を捉えた。
同社はX(旧Twitter)で、「FireChartsの分類されたCVDによると、紫色のクジラがBTCのディップを買っている」と投稿した。

BTC/USDは、記事執筆時点で70000ドル付近を推移している。
トレーダーのDaan Crypto Trades氏は、68,000ドルを一時割り込んだことで、時間外のボラティリティのおかげで週末に現れたCMEビットコイン先物市場の新たな「ギャップ」が埋まったと指摘した。

ビットコインETFは流入継続
米国のビットコイン現物ETFは、緩やかな上昇を続けている。
ブラックロックとフィデリティ・インベストメントが運用する、資産残高上位2つの商品はいずれも4月9日に小幅な流入を記録し、純流入が「赤字」となる日を防ぎ、連続で緑色の流入を維持した。これは、英国の投資会社Farsideを含む複数の情報源のデータによって確認されている。
しかし、4月9日全体では、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)が1億5500万ドルの流出を記録したことにより、合計1860万ドルの流出となった。

Daan Crypto Trades氏がXで共有したアーカム社の最新データによると、GBTCは4月10日に約2600BTC(1億8000万ドル)の流出を記録した。

コインテレグラフが報じたように、香港は現在ビットコイン現物ETFの認可を検討しており、承認プロセスを迅速に進めている。