オンチェーンデータによれば、8月5日と6日の仮想通貨市場の急落時、ビットコインの大口取引が4月以来の最高水準に達した。
オンチェーン分析プラットフォームのサンティメントのX投稿によると、10から1000BTCを保有するウォレットが「5万ドルを下回った価格下落で急速に積み増しを行った」という。
サンティメントによれば、8月5日と6日の両日には10万ドル以上の価値を持つBTC取引が2万8319件、100万ドル以上の取引が5738件あったという。ビットコインは8月5日に約18%下落し、6万ドル強から5万ドルを下回るまで急落したが、その後、買い戻しの動きにより57000ドルを回復した。
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ビットコインの大口保有者、いわゆる「クジラ」が過去30日間で約230億ドル相当の資産を購入し、市場の暴落時に活動がピークに達したという。クリプトクアントの創設者兼CEOであるキ・ヨンジュ氏は「これは明らかに積み増しだ」とのべ、7月初めから40万BTC以上が大口保有者のアドレスに移動したと報告した。また、3年以上BTCを保有しているクジラが3月から6月にかけて新たなホエールに保有資産を売却したが、「現在、古いクジラからの大きな売り圧力はない」と語った。
暴落の数日前の8月3日、クジラが過去9年間で最も高い割合でビットコインを取引所から移動させているとの報告もあった。少なくとも1000BTCを保有するビットコインのクジラが2015年以来最も多くのBTCを取引所から移動させたという。
ファーサイド・インベスターズによれば、8月2日から6日の間にETFから合計5億5400万ドルの資金が流出したという。「この下落時にETF購入者が不在であることは懸念材料であり、市場の方向性についての懸念を引き起こす」と、マーケットリサーチ会社10xリサーチは8月8日に指摘した。