ビットコイン価格は3月以降、大規模なクジラの売却とアルトコインの大量のロック解除により大幅な調整を受けている。

10xリサーチのレポートによれば、これらの要因がステーブルコイン、現物ビットコイン上場投資信託(ETF)、および先物レバレッジの増加による「強気の流れ」を実質的に相殺しているとされる。同報告は、「3月以降、初期トークン保有者とクジラが利益確定を続けていることは残念だが、見通しは依然として前向きだ」としている。

10xリサーチのマーカス・ティーレン氏は、今後6〜12か月でBTCに最も影響を与える可能性がある要因について、「米国経済成長の加速と、インフレ低下に伴うFRBの利下げ、そして米国企業の利益が堅調であることが影響を与えるだろう」とコインテレグラフに語った。

クジラの売却と市場の調整

レポートはクジラの活動が年間を通じてBTCのパフォーマンスの重要な要因であったことを強調している。

1000BTC以上を保有するクジラは、4月から8月にかけて市場に大きな影響を与えた。「2024年2月/3月の強気市場のピークに近づくにつれ、クジラからの大規模な流入が観察され、彼らの売却意図を示している」と報告されている。

10xリサーチのレポートは、これらのクジラの活動が「積極的な利益確定」を示唆しており、BTCの上昇モメンタムの獲得を妨げていると説明している。

トークンのロック解除による圧力

クジラの売り圧力に加え、トークンのロック解除も影響している。レポ―トによれば、3月以降、350億ドルのトークンのロック解除が発生している。新たに利用可能となったトークンの急増が供給を直接増加させ、BTC価格の停滞に寄与している。

10月だけで39億ドルのトークンのロック解除があり、9月の19億ドルから大幅に増加している。「しかし、11月のアンロックは大幅に減少する見込みだ」という。

Chart depicting the token unlocks since November 2023. Source: 10x Research

 

機関投資家の流入

新たなトークンの流入とクジラの利益確定にもかかわらず、ETF、ステーブルコイン、先物市場からの機関投資家の流入が市場の安定化に貢献している。売り圧力によって相殺されているものの、「ステーブルコイン、ビットコインETF、先物レバレッジの増加」からの強力な流入が急激な価格下落を防いでいるという。

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