ビットコイン(BTC)は、主要な先行指標が強気相場で新たな低水準を記録する中、7万ドルが新たな反発水準となっている。
トレーダーでアナリストのRekt Capital氏は4月7日、Xの投稿でBTC/USDは2021年の旧最高値付近で底を打つ可能性があると予測した。
歴史的なパターンから、7万ドルが下落の底か
ビットコインは一時的に7万ドルまで下落する可能性があるが、それでも過去の相場サイクルに照らせば正常な範囲に収まると、Rekt Capital氏は述べている。
現在進行中の強気相場における調整局面の下値を見極めるため、同氏は相対力指数(RSI)を使って想定される下落幅を分析した。
「ビットコインのデイリーRSIが28を下回った場合、それが価格の底になるとは限らない。実際には、RSIが最初に底を打った時点の価格から0.32〜8.44%ほど下で本当の底が形成されてきた」と指摘し、以下のように続けた。
「今回は、ビットコインが最初の安値からさらに2.79%下で2番底を形成している。もし8.44%の下落が繰り返されるなら、価格は約7万ドルで底を打つことになる」
BTC/USD 1-day chart with RSI data. Source: Rekt Capital/X
RSIは、ビットコイン価格の大きなトレンド転換に先行するシグナルを示す「先行指標」の典型であり、30・50・70といったレベルが特に重要とされる。30未満は「売られすぎ」、70以上は「買われすぎ」とされる。
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると現在、日足RSIは38付近で推移しており、50で反落。週足RSIは43で、2023年初頭に強気相場が始まって以来、最も低い水準となっている。
BTC/USD 1-week chart with RSI data. Source: Cointelegraph/TradingView
Rekt Capital氏はさらに、「長期的な底を形成するために、必ずしも価格が7万ドルまで下がる必要はない」と指摘し、
「このサイクルにおける過去のデイリーRSIの傾向から見て、現在の価格から7万ドル付近までの範囲が、今回の調整局面で底になる可能性が高い」と述べた。
BTC/USDが最後に7万ドルを記録したのは2024年11月初旬で、同水準は3年前に終わった前回の強気相場の最高値圏としても知られている。
マクロ経済動向がビットコインにとって「深刻な悪材料」
コインテレグラフが報じたように、7万ドルは現在の調整局面における下値支持の有力な候補と見られており、「Lowest Price Forward(LPF)」といった指標もその水準がサポートとして機能する可能性を示している。
一方、その開発者でネットワーク経済学者のティモシー・ピーターソン氏は、短期的なビットコインの価格見通しについて慎重な姿勢を崩していない。
同氏は今週、米国のマクロ経済状況がBTC/USDを「容易に」7万ドルまで押し下げる可能性があると警告しており、「ビットコインにとって深刻な悪材料だ」とのコメントとともに、ICE BofA米国ハイイールド指数のチャートをXに投稿している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。