1月3日(日本時間4日)は、ビットコイン(BTC)のブロックチェーン上で「ジェネシス・ブロック」と呼ばれる最初のブロックが作られてから10年の節目だった。

既報の通り、ビットコインが理論上誕生したのは2008年の10月31日。1月3日にちは、実践面での記念日となる。ビットコイン・ブロック・エクスプローラーのデータによると、ブロック0(最初のブロックに相当)は、米国東部時間で2009年1月3日午後1時15分5秒(日本時間で2019年01月04日午前3:15分5秒)に誕生。マイニングの報酬は50BTC、現在の価格にすると、19万1350ドル(約2070万円)だった。ちなみにビットコインの最初の取引価格は、2010年3月17日に記録された1BTC=0.003ドルだそうだ。

ビットコインのジェネシス・ブロックには、当時の英タイムズ紙の見出しが埋め込まれていたことが有名。未だ正体不明のサトシ・ナカモトは、「英財務大臣、まもなく2回目の銀行への資金援助」という2009年1月のTIMES紙の見出しを埋め込んだ。2008年の金融危機の際、「大きくて潰せない」銀行に対する政府からの援助について批判の声が噴出。ビットコインは、中央集権集権的な金融するシステムに取って代わる可能性があることから注目され始めた。

今年は、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ、長期化する米中貿易戦争やトランプラリーの終焉などが重しとなりそうな伝統的な金融市場。実際、年明け早々の3日には、米政府機関の一時閉鎖は13日目に突入し、米アップル株が一時10%下落した。

10周年を迎えたビットコインが世界経済の不安要素に対してどのように応えるのか、真価が問われることになりそうだ。