ビットコイン(BTC)は日曜日、8万8,000ドル前後で推移し、トレーダーは週末のクローズに向けた新たなボラティリティに身構えていた。
要点:
・ビットコイン市場の参加者は、短期的なBTC価格の動きについて見解が分かれており、相場は9万ドルを下回った状態が続いている。
・6桁ドル水準を見込む予測がある一方、7万ドルへの回帰に備える動きもみられる。
・分析によると、バイナンスへの流入が懸念材料の一つとなっている。
トレーダー「数日以内に強気ブレイクアウト」
CointelegraphマーケッツおよびTradingViewのデータによると、BTC/USDは週末特有のレンジ内で小幅な値動きにとどまった。

BTC/USDは8日連続で約5,000ドルのレンジ内で取引されており、取引コミュニティでは次のブレイクアウトを意識する見方が強まっていた。
仮想通貨アナリストで起業家のテッド・ピローズ氏は、Xへの投稿で「BTCのリリーフラリーは近く起きる可能性がある」と述べた。
「次の下落局面に入る前に、9万8,000〜10万ドル水準までの上昇だ」

併せて示された週足チャートでは、相対力指数(RSI)の弱気ダイバージェンスについて、現在とビットコイン前回の強気相場最終年である2021年との比較が行われている。
ピローズ氏はまた、買い圧力が100週指数移動平均(EMA)が同単純移動平均(SMA)を下回る動きを食い止める必要があると指摘した。
「過去2回はいずれも、4〜6週間以内にBTCが40〜50%下落した」と警告している。

トレーダーのキャプテン・ファイビック氏も、強気トレンドへの転換が差し迫っているとみる一人だ。
同氏は当日、「数日以内にビットコインはブレイクアウトし、その後FOMOによるエントリーが殺到するが、それは有益ではない」と予測し、BTC価格の調整は「完了した」との見方を示した。

取引アカウントのコリネック・トレーズは、直前に新たなマクロ安値を付ける可能性を残しつつも、史上最高値更新を見込んでいる。
同アカウントは、エリオット波動理論を用いてビットコインの次の動きを示し、「ブルーのW5でATHまでのもう一段の高値を形成し、5波構造が完成するはずだ」とXに投稿した。
「上値目標は15万ドルだ」

再び7万ドルへ?
一方、下方向ではオンチェーン分析プラットフォームのクリプトクオントが、7万ドル付近の過去高値との再接近を警戒している。
クリプトクオントによると、ビットコインは依然として「脆弱」で、より強い買い需要が見込まれる水準まで下落しやすい状況にある。
寄稿者のクリプトオンチェーン氏は「クイックテイク」ブログ投稿で、「次の主要な下値目標は7万〜7万2,000ドルの高需要ゾーンにあり、ここでより強い買い関心が現れると見込まれる」と記した。
同氏はまた、BTCのバイナンスへの流入が増加している点を、下押し圧力を想定する理由として挙げている。
「9万ドル水準を下回るテクニカルな崩れと、14億ドル相当のBTCがバイナンスに流入したことが重なり、7万〜7万2,000ドルの需要ゾーンに向けた調整局面に入る可能性が大きく高まっている」と投稿はまとめている。

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