ビットコイン(BTC)は、44,000ドル台を中心とした値動きを続けている。

トレーダーはレンジ内の値動きが終わることを期待
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、週末のBTC価格はボラティリティが縮小傾向にあった。
市場は、米国初のビットコイン現物上場投資信託(ETF)の承認または否認に、BTC/USDがどのように反応するかについて、神経質な様相を見せている。
既報のように、この画期的なイベントは、いわゆる「売りニュース」として、BTC価格の短期的な下落をもたらす可能性が広く予想されている。一方、一時的に急騰する可能性があり、重要な心理的水準に挑戦する可能性があるとの見方もある。
どちらの方向に動くにしても、指標はいずれも、狭いレンジからのブレイクアウトを示唆している。
その一つが、ボリンジャーバンドのボラティリティ指標で、日足チャートでは、レンジ拡大の前兆となる典型的な形で狭まっている。
トレーダー兼コメンテーターのMatthew Hyland氏は、X(旧Twitter)のフォロワーに対し、「ETF週に向けて、ボリンジャーバンドがさらにタイトになっている」と述べた。

同じくトレーダーのDaan Crypto Trades氏は、いわゆる「スポットプレミアム」がビットコイン市場で再び活発になっていると述べ、先週の急速な清算を受けて、デリバティブトレーダーはロングでもショートでも慎重になっているようだと指摘した。
#Bitcoin Spot premium has returned since the most recent flush.
— Daan Crypto Trades (@DaanCrypto) January 7, 2024
It's trading at a higher premium than prior to the push into $40K.
Feels mostly like people afraid to long and just generally overleveraged longs that got flushed out hard recently. pic.twitter.com/E7iocINH5L
「この価格帯でレンジを続けるほど、価格の上下にはストップロスや清算が積み重なる」と、同氏は続け、世界最大の取引所であるバイナンスでのBTC/USDTのレバレッジ取引のヒートマップを示した。

米国CPI、PPIに注目
一方、注目はETFに集まっているが、マクロ経済的な障害も待ち受けている。
米国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の12月分の発表が、今後数日以内に予定されている。
伝統的に、短期的なボラティリティの源となることが多い仮想通貨やリスク資産にとって、これらのデータによってインフレが沈静化していることが示されるかが重要だ。
連邦準備制度理事会(FRB)の「ピボット」(利上げ政策の転換)という、この重要な結果は、今月末の次の専用会合では現在のところ予想されていない。