ビットコイン(BTC)トレーダー・テクニカルアナリストのPentarhudiは、BTCの価格が6,000ドルまで下落する恐れがあると指摘している。6月2日に1万500ドル突破に失敗した後、この予測を披露した。

Pentarhudiは、BTCの価格が200ドルだった2015年からビットコインのテクニカル分析が評価されているアナリストだ。

ビットコインが1万ドル突破後に14%近くの下落を記録する前、Pentarhudiは4年間の強気相場の始まりになるかもしれないと指摘していた。しかし、彼は過去の分析の中で、新たな上昇相場を確認するには、1万500ドルの突破が必要だとも述べていた。

ビットコインは1万500ドルを突破しようと何度も試みてきたが、最終的には反落してしまっている。そこで、Pentarhudiは新しいシナリオを示した。それが6000ドルに反落する可能性だ。

6000ドルまで下落する可能性の理由は?

3月13日、ビットコインは3600ドルまで下落したが、その後、3ヶ月足らずで1万440ドルまで上昇。約180%の上昇を示した。

データによると、3000ドル台から7700ドルまでの回復フェーズでは、主に個人投資家と機関投資家がその推進力となった。

7700ドル以上への上昇では、ビットコインの先物取引所での建玉と取引高が急増した。現物主導から、ボラティリティの大きい先物主導の展開となっていった。

5月8日から10日にかけ、ビットコインは1万50ドルから8100ドルまで下落した。2日間で約20%の下落だ。同様に、6月2日にBTCは2日間で12%下落。ボラティリティの高さが顕著になっている。

ビットコインの短気の値動きでのボラティリティの増加、そしてBTCのデイリーチャートでの「トリプルトップ(三尊天井)」の形成がみられるため、6000ドルまで下落する可能性があるという。

Pentarhudiは次のように指摘している

「デイリーチャートでのトリプルトップ…弱気パターン。8000ドルを下抜けることがトリガーとなる。ターゲットは6000ドルだ」

Triple top formation of Bitcoin on the daily chart

出典: Tradingview

トリプルトップは、過去8ヶ月間にビットコインが3回にわたって1万500ドルの突破を試みようとしたことを示している。

2019年10月、2020年2月、そして20年5月に、美とコインはそれぞれ1万560ドル、1万549ドル、1万440ドルに上昇した。次の数週間でBTC価格は高値から少なくとも30%下落している。

難易度調整は強気サインとの指摘も

ビットコインネットワークのハッシュレートが低下したため、ビットコインの採掘難易度は下方調整されている。これは、マイナーがBTCをマイニングするのが容易になったことを意味する。

仮想通貨アナリストのNunya Biznizは次のように指摘している。

「ビットコインの難易度調整により、マイナーがブロックを生成する難易度が変わった。これは2週間ごとに発生する。今回の難易度調整はマイナス9.29%だった。この規模のマイナスの調整は7回目だ。価格への影響について注意する必要がある」

Previous Bitcoin mining difficulty adjustments

出典: Nunya Bizniz ビットコイン価格と難易度調整

歴史的に、難易度調整の大規模な下方調整は強気サイクルの前に起こっていた。前回の調整が行われた時、ビットコインの価格は5800ドルだったが、次の2ヶ月で1万440ドルまで上昇した。

翻訳・調整 コインテレグラフジャパン