ビットコイン(BTC)は、前代未聞の9週連続の下落となりそうだ。

BTC/USD 1-day candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

株価の相関はBTCの強気派に貢献せず

コインテレグラフ・マーケッツ・プロとトレーディングビューのデータによると、ビットコインが史上初の9週連続で下落する勢いを示している。

ビットコインの週足チャートの終値は、週末にアナリストを失望させた要因となったようだ。

中央銀行の引き締めに悩まされる株式市場でさえも、ビットコインとアルトコインの大半が損失を拡大させる中、なんとか週明けに利益を出している。

「最も気になるのは、株式と仮想通貨の間の乖離だ。S&Pとナスダックは5月20日の安値から約10%高く取引されているが、BTCとETHは同じ期間に低く取引されている」。トレーディングファームのQCPキャピタルは、5月29日にリリースされた最新版の市場ニュースレターで次のように主張した。

「これは我々が期待していたデカップリングではない!」

これまで報じているように、株式と比べて、ビットコインのパフォーマンスが伸び悩んでいるという指摘に、QCPも同意している。

さらに人気ツイッターアカウントIl Capo of Crypto氏も、米株が現在セルサイドに遭遇しているため、新たな売り圧力を予測した。

「前回、SPXが高値を更新する一方でBTCが下値を更新していた。そしてSPXが反転すると弱気のコンティニュエーションが見られた。今、SPXはレジスタンスにある」と、今後、米株が下落すると、ビットコインへ悪影響が及ぶことを予想した。

ビットコインは200日下落中

こうした弱気基調に伴い、BTC/USDは約22%下落して今月を終えそうだ。

2022年は、5月としてはビットコイン史上2番目に悪いパフォーマンスで終わることが、オンチェーンモニタリングリソースのコイングラスのデータで確認された。

BTC/USD monthly returns chart (screenshot). Source: Coinglass

一方、長期的な下降トレンドの分析では、現在の高値からの下落期間は過去4番目に長く、現在200日であることが明らかになった。

アナリストのマシュー・ハイランド氏が指摘するように、こうした下降トレンドの過去最長記録は2014年から15年にかけて発生し、現在の2倍以上続いたことがある。

コインテレグラフが報じたように、歴史的なパターンから、現在の横ばいの価格行動の期間が続き、その後に降伏イベントとマクロボトムが続く可能性がある。