11日に大幅下落したビットコイン(BTC)だが、現在の値動きを嵐の前の静けさとみる投資ファンドもある。

シンガポールに拠点を持つスタックファンド(Stack Funds)は、6月11日に「ビットコイン4万ドル上昇前の嵐の静けさ」というレポートで、米ドルと連動するステーブルコインであるテザー(USDT)とビットコインの関係を分析。テザーの時価総額が増加する際、ビットコイン価格が急騰したという過去の傾向を指摘した。

(出典:Stack Funds 「テザー(USDT)発行量とビットコイン」)

既報の通り、テザーの時価総額は拡大を続けており現在はコインマーケットキャップで第3位につけている。時価総額は92億ドル(約9750億円)だ。

例えば、2017年の強気相場の時、ビットコインが3500ドルから2万ドルに上昇する前にテザーの時価総額は2.5倍になった。また、2019年初頭にもテザーの価値は1.4倍増加し、ビットコインが5000ドルから1万2300ドルまで上昇した。

スタックファンドは、「我々は現在も同じようなトレンドを目撃している」と指摘。テザーが2倍ほど増加しており、「過去の傾向通りであるならばビットコインは4万ドルに到達する可能性がある」と予想した。