ビットコイン(BTC)は12月19日に重要な移動平均線(MA)の天王山を迎え、2021年の強気の終値を迎えるのには、かなり厳しい状況が続いている。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

"反発して強気に一票"

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータでは、BTC/USDは19日に47,000ドル台で取引されており、依然として確立されたレンジ内を推移している。

この価格は現在、ビットコインの1年足移動平均線に乗っている。これは、大きな上昇を可能にするかどうかを決める歴史的に重要なラインだ。

「1年足MAは歴史的にかなり重要なビットコインのブル/ベアのピボットレベルであり、我々は今その上に座っている」とオンチェーンデータリソースLook Into Bitcoinのクリエイター、フィリップ・スウィフト氏はコメントしている。

「私たちは反発し、強気を維持することに一票を投じよう」

BTC/USD 1-week candle chart (Bitstamp) with 52-week MA. Source: TradingView

しかし反発したとしても、年末の終値がこれまでの強気な予想とは、まだかけ離れている。

その強気予想の中には、週末に2021年の10万ドルという目標が達成できそうにないことを認めた、ストック・トゥ・フロー・モデル作成者のPlanB氏も含まれている。

彼は、予想とは大きく離れている価格状況にもかかわらず、自分のモデルを放棄するつもりはないと強調。クリスマスまでに10万ドルに達するには「小さな奇跡が必要」だと主張した。

今年の「サンタラリー」なし?

一方、2021年末は伝統的な市場にも影響を与えており、先週は古典的な「サンタクロース・ラリー」はまだどこにも見られなかった。

米国連邦準備制度理事会(FRB)のコメントが短期的にパフォーマンスを押し上げたが、全体的には年初に比べると進展は緩やかだ。

マーケットコメンテーターのホルガー・ズシャピッツ氏は、「マーケットには典型的なサンタラリーのステージングがないようだ」と結論づけた

「投資家は、タカ派的なFRBの方針、新型コロナウイルスの急増に反応し、すでに上昇した2022年のバリュエーションに向けてポジションを取ることになるため、世界の株式は今週18億ドルの時価総額を失った。株式はまだ1億1800万ドルの価値があり、世界のGDPの140%に相当する。」

コロナウイルス「オミクロン」による新たな経済活動の停止が年明けまで続き、当面の見通しは芳しくないようだ。