主なポイント:
ビットコインは週足の終値に向けて小幅に反発。ただし、トレーダーは重要な上値抵抗帯に注目している。
強気派がその抵抗帯を奪還できなければ、BTC価格はさらに大きく下落するリスクがある。
フィボナッチ分析では、下落幅は最大でも10%程度にとどまる可能性がある。
ビットコイン(BTC)は日曜の週足終値に向けて11万1,000ドル台に回復し、「有望な」反発の兆しが見られた。
BTC価格は10万ドル付近でに反発か
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、BTC/USDは当日約1%上昇し、11万1,369ドルのローカル高値をつけた。
直近の下落は米国のマクロ経済データを受けたものだが、強気派は11万ドルのサポートを維持した。
「これはBTCにとって有望な展開だ」と、仮想通貨トレーダーでアナリスト、起業家のマイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏はXで述べた。
「より高い安値を付け、11万ドルのサポートを守った。11万2,000ドルを突破できれば、本格的な強気相場が再開するだろう」
市場参加者の間では短期的な価格動向に対する見方が分かれている。トレーダーのCipher X氏は、11万2,000ドルを取り戻せなければ、新たな安値をつける可能性があると指摘した。
「11万3,000ドルを超えて上昇すれば新高値へ、拒否されれば10万ドルまで下落」と、別のトレーダーCrypto Tony氏は週足チャートに基づきより断定的な見解を示した。
TurboBullCapital氏は、注目すべき水準として50日移動平均線(11万5,035ドル)と200日移動平均線(10万1,760ドル)を挙げている。
「10万7,000ドル付近を割り込めば、次の下値ターゲットは10万1,000ドル。この水準はちょうど200日移動平均線とも重なる」とXへの投稿で述べ、「ここは反発が期待される妥当なエリアだ」と付け加えた。
ビットコインの「最悪のシナリオ」は10万ドル
コインテレグラフが以前報じた通り、より長期の時間軸においては、取引所の板情報を使ったマーケットメイカーの動きが一因となるとの仮説もある。
この理論では、ショートポジションや弱気派が「ショートスクイーズ(踏み上げ)」の前に振り落とされ、大幅な上昇に巻き込まれる可能性があるという。こうした動きは2024年末の相場にも類似している。
一方、フィボナッチ・リトレースメントの水準をもとにすると、過去の価格推移に照らして、下落は最大でも10%にとどまると考えられる。
「BTCは通常、0.382のフィボナッチ水準で底を打つ。これは2024年第3四半期、2025年第2四半期にも見られた。今回も同じになるだろう」と、トレーダーのZYN氏は述べた。
「どこまで下がるか気になる人へ。0.382のフィボナッチ水準は現在10万ドル付近。つまり最悪のシナリオは10%の下落で、その後は15万ドルを超える50%の上昇が期待できる」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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