仮想通貨ビットコイン(BTC)が日本時間で15日午後2時過ぎから急進している。一時7000ドルを抜け、2時間で約10%高騰したことになる。取引高も前日比で3倍に増加している。

暴騰の震源地と思われるのが、取引銀行との関係に対する疑念が高まっている仮想通貨取引所ビットフィネックス(Bitfinex)だ。

現在ビットコインは6970ドル前後で取引されているが、ビットフィネックスでは一時7788ドルをつける等、通常価格より約10%ほどの高値で売買されている。

一方で、米ドルと1:1の価格で推移するはずのテザー(USDT)が、同取引所で一時0.92ドルまで下落。

これについてある中国系仮想通貨取引所のトップは「クオンツ系ファンドと、トレーダーがテザーポジションの手仕舞いをし、ビットコインを買い直している」と解説した。

また、香港で仮想通貨マーケットメーカー業務を行うあるトレーダーも「ここにきてUSDTへの不信感が高まっている」ことが背景にあるとした。

USDTの発行体であるテザー社は米ドル準備金の有無と預託銀行との関係について疑惑の渦中にある。