ビットコイン(BTC)は下落を続けており、7万5,000ドルまで暴落するリスクが依然として指摘されている。
Cointelegraph Markets ProおよびTradingViewのデータによると、BTC/USDは3月9日に3%以上下落しており、市場の著名な参加者たちが次の展開を予測している。
ビットコイン、買い注文の流動性を消化中
ビットコインの週足終値が迫る中、取引所のオーダーブック(注文板)がトレーダーの注目を集めている。
スポット価格の上下には清算(ロスカット)されそうなポジションが多く存在し、BTC/USDが8万3,000ドルまで下落する中でロングポジションの清算が進んでいる状況だ。
「清算マップが示している:クジラ(大口投資家)がストップ狩りを開始!」と人気トレーダーのTheKingfisher氏はX(旧Twitter)上で警告した。
「8万4,300ドル付近に大量のロング清算が集中! 一方で8万6,500~8万7,000ドル付近にはショート(売り)のポジションも多い。これらの水準をストップロス設定の参考に!」
Bitcoin exchange liquidity data. Source: TheKingfisher/X
CoinGlassの最新データによると、過去24時間の暗号資産市場全体での清算額は3億ドルを超えている。
また、取引所全体で最も厚い買い注文(ビッド)の流動性は8万3,000ドル直前に集中しており、現時点のスポット価格はその水準を割り込む危険な状況にある。
BTC liquidation heatmap (screenshot). Source: CoinGlass
ビットコイン、次の下落目標は7万5,000ドルか?
2月に記録した複数カ月ぶりの安値である7万8,000ドルは、単なる始まりにすぎないのだろうか。
弱気な見方によれば、ビットコイン市場は昨年11月以来となる安値水準を試す動きをまだ終えていないとされている。
人気トレーダーのMikybull Cryptoは、ビットコインが50週単純移動平均線(SMA)を再び試す可能性が高いと見ている。
「ビットコインは移動平均線のサポートに向かい、そこで一時的な底をつける可能性がある」と同氏は予測している。
BTC/USD 1-week chart with 50SMA. Source: Mikybull Crypto/X
BTC/USDが50週SMAと最後に接触したのは9月であり、2023年3月以降、このラインを週足終値で下回っていない。
一方、200日SMAも再び注目されており、昨年10月以来初めてサポートとして試されようとしている。
BTC/USD 1-week chart with 50-week, 200-day SMA. Source: Cointelegraph/TradingView
6万9,000ドルが下値として95%の確率で維持される
先週報じた通り、過去のデータに基づいたビットコインの価格指標では、現在の真の下値は約6万9,000ドルとされている。
この水準まで下がると、BTC/USDは2021年の過去最高値に戻ることになり、現在の価格から約37%の下落となる。
Lowest Price Forwardツールは、ビットコインがこれ以上下がらない確率を95%と示している。このツールは、2020年9月以降、ビットコインが1万ドルを再訪しないと正確に予測してきた実績がある。
Bitcoin Lowest Price Forward chart. Source: Timothy Peterson/X
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。