ビットコイン(BTC)は、米国投資家からの堅調な需要と短期・長期保有者からの売り圧力の後退を背景に、6月にも再びブレイクアウトを迎える可能性が高まっている。
コインベースとバイナンスなど他の取引所とのBTC価格差を示す「コインベース・プレミアム指数(CPI)」は、過去20日間連続でプラス圏を維持しており、これは2025年で最長の連続記録となった。このプレミアム継続は、米国の機関投資家および個人投資家による継続的な買いを示しており、市場の強い信頼感を物語っている。
仮想通貨アナリストのブラク・ケスメジ氏によれば、5月26日にコインベースから8742BTCのネット流出が確認され、これは過去1カ月で3番目に大きい流出量となった。同氏は「コインベースからの大規模流出の後には、ETFへの資金流入や、ストラテジー社のような企業による新たなBTC購入発表につながるケースが多い」と述べている。
ビットコイン研究者のアクセル・アドラー・ジュニア氏も同様に、現在のBTC需要は強気相場を維持するには十分であり、大きな混乱は起きにくいとの見方を示した。
アドラー氏は、155日未満の保有期間を持つ投資家による利益確定動向を示す「短期保有者SOPR(30日移動平均)」が最近局地的な高水準に達しており、実現利益の増加を示していると指摘する。
一方で、同指標は過去のピーク時に比べて抑制された水準にあり、現在の上昇局面には過熱感が見られないとも分析している。
クリプトクオントのデータでもこの傾向は裏付けられており、長期保有者(LTH)および短期保有者(STH)からのバイナンスへの送金量が減少していることが確認されている。
2024年8月の調整局面や、2025年4月の関税パニック時には、それぞれ1万2000BTC、1万4000BTC超がバイナンスに送られていた。
しかし現在の送金量は8000BTCにとどまっており、これは比較的穏やかな調整時と同程度であり、大規模な売却圧力が生じていないことを示している。
目標は11万8000ドルへのブレイクアウト
テクニカル面では、ビットコインは下降トライアングルパターンのチャートパターンの中で推移しており、上方ブレイクアウトに成功すれば、目標価格は11万8000ドルとされている。
1時間足チャートでは、価格が上値を抑えられながらも、下値は10万6000ドル〜10万4000ドルのゾーンで支えられており、これは日足レベルの買い注文集中エリア(赤枠)となっている。
強気のシグナルとして注目されるのは、価格と相対力指数(RSI)との間に見られる強気ダイバージェンスである。価格が下落する一方で、RSIは上昇基調を示しており、弱気の勢いが衰えつつあることを示唆している。
また、価格が一時的に10万7000ドルのトレンドラインを下抜けた後、10万6000〜10万4000ドルのサポートゾーンで反発すれば、このダイバージェンスが確認され、11万8000ドルへの上昇が本格化する可能性がある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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