ビットコイン(BTC)は6月25日に週内最高値となる10万8200ドルを記録し、直近の安値である9万8400ドルから10%の上昇を見せた。価格は現在、過去最高値となる11万2000ドルの直下で保ち合いを続けており、重要なサポート水準を再び上回っている。
ビットコインは今後数日で50%超の上昇となるか?
強気ペナントが16万5000ドルへの上昇を示唆
4月8日から5月22日にかけて、ビットコインは52%上昇し、過去最高値である11万2000ドルに到達した。その後は10万ドル〜11万2000ドルのレンジ内で推移しており、直近では6週間ぶりに10万ドルを下回ったものの、すぐに反発している。これは強気派が10万ドル水準を強く防衛していることを示している。
アナリストのジェル氏は、Xへの投稿で「ビットコインは主要サポートゾーンを取り戻した」と述べ、日足チャートで再びペナントの内部に戻ったと指摘した。
いわゆる「強気ペナント」とは、大幅な上昇後に価格が高値圏で保ち合う継続パターンであり、これを上に抜ければ、さらなる上昇につながる可能性がある。
「11万ドルを突破すれば、さらに大きく上昇する」とジェル氏は述べた。
このペナントを上方ブレイクした場合、次の上昇ターゲットは現在の価格水準から54%上昇した16万5200ドルになると見られている。
ただし、強気ペナントの成功率は約54%にとどまり、テクニカルパターンとしては信頼性が高くないことも留意すべきだろう。
ビットコインアナリストのマールレイン・ザ・トレーダー氏も同様の見方を示しており、逆三尊パターンに基づいてビットコインが14万ドルに到達するとの予測を立てている。
「11万2000ドルを突破すれば、BTCが14万ドルを超えるのを阻むものは何もない」と同氏は語った。
さらに野心的な予測もあり、米国の債務膨張やトランプ大統領による減税策を材料に、一部のアナリストからはBTCが20万〜25万ドルまで上昇するとの声もある。
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取引所へのビットコイン流入が10年ぶりの低水準に
ビットコインは過去最高値に近づきつつあり、供給のうち96%超が含み益となっている一方で、取引所での需要は著しく減少している。
オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクオントのデータによると、取引所における1日平均のBTC入出金量は、6月25日時点で過去10年で最低の水準にまで落ち込んだ。
ビットコインリサーチャーのアクセル・アドラー・ジュニア氏は、「中央集権型取引所における平均の流入+流出量は1日あたり4万BTCに減少しており、これは過去10年間で最も低い水準だ」と指摘し、次のように続けた。
「大量のビットコインが取引所から流出しており、これは保ち合い局面と流動性不足の可能性を示すものだ」
流入の減少は、投資家がビットコインを自己管理型ウォレットに移していることを意味し、長期保有資産としての信頼感が高まっていることを示唆する。
取引所におけるビットコイン残高は過去7年で最低となっている。グラスノードのデータによれば、現在の取引所残高は292万BTCであり、これは2019年6月以来の水準である。
取引所での供給が減ることは、短期的には流動性不足を引き起こし、長期的には価格上昇圧力につながる可能性がある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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