ビットコイン（BTC）は、年足を意識した動きの中で、日曜日の週足確定に向けて週末の高値をうかがう展開となった。
要点：
・ビットコインは不気味なほど落ち着いた週末を迎え、分析では3日足の強気ダイバージェンスが確定しつつある点に注目が集まっている。
・資金の再配分とBTC価格の状況変化は、新年までずれ込む可能性がある。
・ビットコインは年初来で6％下落しており、半減期後としては弱気の記録になる可能性がある。
新年にビットコイン10万ドル到達の可能性
トレーディングビューのデータによると、BTC価格は、ほとんど値動きのない状態が2日間続いた後、8万8,000ドル付近に接近していた。
金曜日には、過去最大となる240億ドル規模のオプション満期を伴う中で、流動性を狙ったおなじみのフェイクアウトの動きが見られた。コインテレグラフが報じたところによると、これが価格を抑制する要因として作用していたと考えられている。
一方で、強気材料としては、3日足タイムフレームにおける相対力指数（RSI）の重要なダイバージェンスが挙げられた。
「ビットコインは主要なサポートの直上で、3日足の強気ダイバージェンスを確定させた」と、トレーダーのジェレ氏はこのテーマに関するXへの投稿で述べた。
「過去2回のボトムも、3日足のダイバージェンスで形成されている。歴史が繰り返される時かもしれない」
トレーダーのビットブル氏は、BTC価格反発の根拠として季節性を重視した。同氏は、1月初旬に機関投資家が「パフォーマンスの劣る資産」への資金配分を始めると主張している。
「これがトレンドラインからのブレイクアウトを引き起こし、10万ドルに向かう動きが起きるだろう」と、同氏は金曜日に予測した。
$BTC has probably 5-6 days of sideways price action left.
— BitBull (@AkaBull_) December 26, 2025
As 2025 ends, this is what going to happen:
- Those who sold at a loss for tax harvesting will buyback BTC
- Investors will allocate into underperforming assets in Jan 2026 as they always do.
This could trigger a… pic.twitter.com/3NejU5j2do
トレーダー兼アナリストのアクセル・キバー氏は、第3四半期に急騰した後でのレンジ相場と低ボラティリティについて、驚きはないとの見方を示した。
「ボラティリティは循環する」と、同氏はXのフォロワーに向けて述べた。
「高いボラティリティの後には低ボラティリティが続き、そこから収益化できる明確なチャートパターンが見つかるまで続く」
ビットコインの年足、4年サイクルに挑戦
年初来で6.1％下落しているBTC/USDは、半減期後としては史上初めて年足が「赤」で終わる可能性がある。
これを受けて、BTC価格が4年サイクルで動くという考え方は、もはや現実と合致しないと主張する声も出ている。
トレーディングリソース「マテリアル・インジケーターズ」の共同創業者であるキース・アラン氏は、年足の色が極めて重要になるとの見解を示した。
Bitcoin has 4 days left to close the yearly candle green
— Ajay Kashyap (@EverythingAjay) December 27, 2025
If it closes in red then it would be the first in 14 years for a 3rd bull-market year....signaling a structural shift and breaking the 4-year cycle thesis pic.twitter.com/JjQ8QVtC6f
「主要な水準を超えるヒゲは想定内だが、最も重要なのは終値だ」と、同氏はマテリアル・インジケーターズ独自の取引ツールのチャートを添え、クリスマス当日に投稿した。
「ホリデーシーズンにちなんで言えば、第4四半期および年足が赤で終わるのか、それとも緑で終わるのかに最も関心がある。1月の寄り付きでは、トレンド・プレコグニションから新たなマクロの示唆を探りたい」
アラン氏は、年初値である9万3,500ドル付近が、土壇場で再テストされる可能性も残っていると述べた。
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