ビットコイン(BTC)は水曜、12万2000ドルの水準での攻防が続いており、取引所では新たなボラティリティ(価格変動)に備える動きが強まっている。
最高値更新後は保ち合いへ
トレーディングビューのデータによると、BTC/USDは前日に4.2%の急な調整を経て保ち合いに入っている。
連続する最高値更新の後で上昇モメンタムが鈍化していたことを踏まえると、この展開は概ね予想されていた。
デリバティブ市場での建玉(オープンインタレスト)の急増が、ビットコインが直近の上昇分の一部を巻き戻す可能性も指摘されていた。
トレーダーのスキュー氏は火曜、「これまで非常に効率的な値動きが続いており、その結果としてボラティリティが低く抑えられている」とXでコメントした。
その後、スキュー氏は取引所の注文板上で大口トレーダーによる「捕食的な動き」が見られるとも指摘していた。
一夜にして市場の流動性が戻り始め、コイングラスのデータによると、買い板・売り板ともに厚みが増している。
スキュー氏は、これにより「保ち合いレンジ」が形成される可能性があるとみている。
次のサポートは11万4000ドル付近か
一方で、一部のアナリストはBTC/USDがどこで底値を固めるかに注目しており、現行の水準よりかなり下で安定する可能性もあると警戒している。
トレーダーのZYN氏は「12万1000~12万ドルの間には明確なサポートがほとんどなく、売り圧が強まれば価格はこのゾーンを一気に抜ける可能性がある」とXで述べた。
ただし「そのすぐ下の11万7000ドル付近では、直近で約19万BTCが購入されており、多くの買い手が集まっている」と指摘する。
ZYN氏は、最近の購入者の取得原価を基に、どの水準で需要が下支えとなるかを予測した。
「もし価格がそのレンジまで押し戻された場合、買い手が参入しやすくなるゾーンであり、既存の投資家が買いポジションを守り、新規資金も入りやすい。要するに、12万1000ドルは弱いクッションだが、11万7000ドルには実質的な底が形成されつつある」と結論づけた。
取引分析プラットフォームのマテリアル・インディケーターズも独自のシグナルに基づき、12万ドルにサポートを確認しつつも、より強い反発の基盤は11万4000ドル付近(ビットコインの50日単純移動平均線に近い水準)にあると指摘している。
仮想通貨トレーダーでアナリストのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は、次の買いゾーンを11万8000ドルまでと見ている。
「ビットコインが新たな最高値を更新したとき、多くの投資家は利益確定を意識するものだ」と同氏は分析し、「小幅な押し目が入りつつあり、いまは個人的に注目している押し目買いのチャンスが近づいている」と述べた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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