ビットコインは現在、34500ドル付近のレジスタンスに直面している。

37000ドルに注目
コインテレグラフマーケッツとトレーディングビューのデータによると、ビットコイン価格は22日夜の28800ドルから急回復したものの、足元では34500ドル付近のレジスタンスにぶち当たっている。
このため、本格的な回復にはまだレジスタンスが重くのしかかっており、市場参加者の間では警戒感が広がっている。
著名トレーダーのCrypto Ed氏は24日午後、「再び弱気になっているが、これは28000ドルから反発したことへの調整のようだ」とコメントした。
ただ、同氏は価格はレジスタンスを抜け、37000〜38000ドルまで上昇すると予想。このレベルまで押し上げるためにはビットコインが32000ドルで反発する必要があるとしている。仮想通貨アナリストのRektCapital氏も24日、「ここをキープすれば、ビットコインはすぐに上昇を始めるはずだ」と、同様に32000ドルのサポートから反発することを重要視していた。両氏の投稿後に価格はちょうど32000ドル付近から小幅に反発した。

レジスタンスに関しては、大口投資家の動向を追うホエールマップも、ビットコインが次に克服すべき重要なレベルを37000ドルとしている。

歴史的な買いサインが忍び寄る
既報のように、今月末には23億ドル相当の四半期先物の満期が控えている。

これに加え、7月にはグレイスケールのビットコイン投信(GBTC)のアンロックイベントが予定されており、売り圧力は今後数週間、大幅に沈静化する可能性がある。
さらに、中国の規制強化が続く中で、マイナーからの売り圧力も減少していることがデータで示されている。
オンチェーン分析を手がけるクリプトクオントは24日、ビットコインの毎日の発行量で相場の動向を探る指標である「プエル・マルチプル」から、歴史的に反発してきたレベルに達していることを指摘した。この指標は買いシグナルを見極めるために使われ、2020年の強気相場の開始を正確に捉えていたことで知られる。

クリプトクオントは、「プエル・マルチプルの値が低下していることは、マイナーの収益性が年間平均に比べて低いことを示す。これは一部のマイナーがハッシュパワーを減らすことで採掘難易度が下がる。これによってさらなる分散化が可能になり、マイナーからの売り圧力や供給への影響が少なくなることを意味する」と解説した。
「これは今回の調整の底に達し、回復の途中にあることを示しているのかもしれない」