仮想通貨市場は16日、上昇した。ビットコインは6600ドルに反発した。
急進の要因は、世界最大のETFプロバイダーで、6兆3000億ドルの資産管理を手がけるブラックロック社が、ビットコイン投資の可能性を評価し始めたというニュースが流れたからだ。
Market visualization from Coin360
このニュースにより、7月10日以来続いている低調から市場は勢いを得た。コインマーケットキャップのトップ100通貨全てが大きく伸びている。
ビットコインは記事執筆時点で6607ドルで取引されており、過去24時間で4%以上上昇している。ビットコインは数時間の間に200ドル上がり、一時6635ドルに達した。
Bitcoin price chart July 16. Source: Cointelegraph Bitcoin Price Index
イーサリアムは6%増の474ドルで取引されている。最近のポジティブな領域を見ると、中間価格のパフォーマンスはまだ戻ってきていない。今週と今月の損失はまだそれぞれ1.25%と4.8%となっている。ビットコインの急進に続き、イーサリアムも2時間半で4.6%上昇し、一時475ドルに達した。そして現在もこの勢いを保っている。
Ethereum price chart July 16. Source: Cointelegraph Ethereum Price Index
コインマーケットキャップのトップ10通貨のうち、テザーをのぞき、過去24時間で4〜9%上昇している。テザーを含む5通貨のみが下落している。
イオスが最も強いパフォーマンスを発揮し、8.55%増の7.75ドルで取引されている。
EOS 24-hour performance. Source: CoinMarketCap
その他、ステラ、カルダノ、IOTAは7〜8%上昇している。仮想通貨市場全体の時価総額は1日で120億ドル増加し、2669億ドルとなっている。
Weekly high in the total market capitalization of all cryptocurrencies from CoinMarketCap
ブラックロックからのニュースが、機関投資家による仮想通貨市場への参入というストーリーに活気を与えた可能性がある。CNBCのトレーディングアドバイザーRan Neuner氏は、「もし機関投資家が参入したら、2017年の市場の盛り上がりはウォームアップのように見えることだろう」と話している。
そして同氏はブラックロックの参入が、市場を強く活気づける可能性があると付け加えた。これは、仮想通貨ETFは仮想通貨産業の神聖な聖杯になるという長期に渡り持っている見通しに合致する。
米の仮想通貨取引所コインベースは、このような動きは機関投資家の100億ドルという資金を放出させるだろうと過去に述べている。