7月5日のビットコイン(BTC)は1万1000ドルのサポートを試す展開になっている。一方、イーサリアム(ETH)は対ビットコインで2016年以来見られなかったサポートを試す展開になっており、アルトコインの苦境は続いている。

Market visualization courtesy of Coin360

(出典:Coin360

ビットコインは執筆時点(7月5日19時)までの24時間で4.2%のマイナス。水曜日には1万2000ドル突破したが、勢いを保てなかった。5日は一時1万700ドルまで下落した。

過去10日間でビットコインは9700ドル〜1万3800ドルの間で揺れ動いており、ボラティリティ(変動幅)の大きな展開が続いている。

Bitcoin 7-day price chart

(出典: Coin360 「ビットコイン7日間の推移」)

ボラティリティの高さにアナリストも当惑しているようだ。

仮想通貨トレーダーのFilb Filbは、「3000ドルの底からの反発と1万4000ドルからの反落の仕方が似ている」と指摘。1万ドルあたりでサポートを見つけるのが強気派にとっては理想ではないかと述べた。

他のトレーダーは、アルトコインに対する警戒心を高めている。仮想通貨市場全体の時価総額ににおけるドミナンスも変化しており、ビットコインは2017年以来の高水準となる62%のシェアを占めている。

投資家のジョシュ・ラジャーは、イーサリアム(ETH)の苦境に注目。ビットコインに対してイーサリアムは、2016年以来見られなかったサポートを試す展開になっていると指摘し、「ビットコインが現時点でのフォーカスになるべきだ」という見方を示した。

Ether 7-day price chart

(出典: Coin360 「イーサリアム7日間の価格」)

イーサリアムは、ドルベースで見ると過去24時間で1.33%下落。290ドル付近まで下がっている。一方、リップル(XRP)は3.8%のマイナスとなっている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版