キーポイント:

  • ビットコイントレーダーの間では、新たな史上最高値への期待が高まっており、10月までに27万ドルに達するとの見方もある。

  • 強気相場はまだ終わっていないというのが大方の見方で、ビットコインは大きな反発が見込まれている。

  • 一方で、次に訪れる弱気相場の影響については依然として懸念が残る。

ビットコイン(BTC)のトレーダーは、今の強気相場のなかで、新たな最高値、さらには27万ドルまでの上昇を依然として視野に入れているようだ。

人気のある市場参加者による最近の予測では、BTC/USDは現在の記録を大きく上回る可能性が高いという見解で一致している。

新たな史上最高値=ビットコイントレーダー

ビットコインは、マクロ経済や地政学的な不確実性が続くなかで10万ドル超の水準での調整が続いているが、市場全体に悲観的なムードはほとんど見られない。

むしろ、ビットコインが新たな価格発見の段階に向けて準備を進めているとの見方が広がっている。

人気トレーダーのアラン・ターディグレード氏は、6月15日の最新分析で「ビットコインは拡大型上昇ウェッジのなかで上昇傾向にある」と指摘した。

「このパターンは数週間前から形成されており、17万ドル水準まで到達することが期待される」

BTC/USD 1-week chart. Source: Trader Tardigrade/X

添付のチャートでは、2023年初めの強気相場の開始時点から週足チャートにおいて同様のパターンが繰り返し現れている様子が示された。

また、日足チャートではいわゆる「ゴールデンクロス」が確認された。これは50日移動平均線が200日移動平均線を上抜ける現象である。

ターディグレード氏は、「このシグナルが発生した際、2023年以降、ビットコインは49%、125%、68%の上昇を記録している」とコメントした。

「今回も最悪と最良のシナリオを想定すれば、15万2,000ドルから22万9,000ドルに到達する可能性がある。最近の上昇傾向を踏まえれば、妥当な目標といえる」

BTC/USD 1-day chart. Source: Trader Tardigrade/X

こうした見解は、現在の市場では珍しいものではない。たとえ一時的な下落があっても、最終的にはビットコインが再び上昇し、新たな高値を付けると見るトレーダーは多い。

さらに、トレーダーのマールレイン氏は、現在のチャートにおいて典型的な「逆三尊(インバース・ヘッド・アンド・ショルダーズ)」の底打ちパターンが進行中だと指摘した。

「上昇目標は14万ドル超」と彼は述べ、「11万3,000ドルにあるネックラインが唯一の障壁だ」と続けた。

BTC/USD 3-day chart. Source: Merlijn The Trader/X

弱気相場への備え

ただしコインテレグラフが継続的に報じているように、強気相場の持続性に対して懐疑的な見方も増えつつある。

2021年末の前回強気相場の終了時と現在を比較する声も上がっており、史上最高値付近では依然として価格が跳ね返されやすい状態が続いている。

そうしたなかで、「ビットコイン・スタンダード」の著者として知られる強気派のサイフディーン・アモス氏は、企業のビットコイン保有について警鐘を鳴らしている。

今月のビットコイン2025カンファレンスで、彼は「これまでにもビットコインは70%〜80%下落したことがあるし、今後も起こり得る」とポッドキャストで語った。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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