15日の仮想通貨相場はアルトコインが高い伸びを示した。イーサ(ETH)は前日比5.5%上昇して280ドル近辺で推移。XRPは3.4%上昇し、0.33ドル台で推移している。
またチェーンリンク(LINK)が9.8%上昇、テゾス(XTX)が6.7%上昇、NEM(XEM)が5.3%上昇と、アルトコインの伸びが目立つ展開だ。
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ETHは「400ドルがレジスタンスに」
アルトコイン先行の展開は今後も続くのか。米ニューヨークに拠点を置くFX企業オアンダのシニアマーケットアナリストのエドワード・モヤ氏は、ブルームバーグに対して、ETHの上昇は続く可能性はあると語っている。
ただし、モヤ氏は「イーサが400ドルから440ドルの範囲で強いレジスタンスとなる可能性が高い」と付け加えている。
既報の通り、ETHに対しては機関投資家からも注目度が上がっている。仮想通貨投資会社グレイスケールのイーサリアム信託では、機関投資家が200%以上のプレミアムを支払ってETHを購入している。
ブルームバーグによれば、グレイスケールはそのレポートの中で、「競合するプラットフォームでは複製するのが難しい技術的および社会的な大きなモメンタムが生まれている」と、イーサリアムの長所を称賛している。
ビットコイン、次の目標は1万500ドル突破
ETHやXRPを中心とするアルトコインが上昇する中、ビットコインの上昇は1%未満にとどまっている状況だ。足元では1万200ドル台で推移している。
1万ドル突破は昨年10月の中国の習近平発言以来だが、仮想通貨分析のアーケイン・リサーチは、次の目標は「1万500ドルだ」と指摘している。ここは10月の上昇時にビットコインの価格が止まってしまった場所だ。
アーケインは1万500ドルを突破できれば、次のレジスタンスは1万700ドルになると指摘。そこも上回ることができれば、次は1万1500ドル前後のエリアまで上昇する可能性があると述べている。
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投資家はまだビットコインHODLか
またアーケインはそのレポートの中で、投資家がまだビットコインを保有(HODL)し続けているのではないかとも指摘している。
それは、取引所へのビットコインの預金高が横ばいであるからだ。
過去の強気相場では、ビットコイン保有者がBTCを売却しようとするため、取引所のBTC預金高が増加していた。しかし、今回の1月以来のBTCの上昇局面では預金高は横ばいで推移している。
アーケインは「これは人々がビットコインを売却する準備ができていないこと、そして価格の上限がまだ遠いことを示している可能性がある」と指摘している。
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またアーケインは、グーグル検索でのビットコインの検索数が高水準で推移していることも指摘する。「Buy Bitcoin」との検索語の数が1月以来、上昇しており、2019年6月と同等の水準になっている。19年6月はビットコイン価格が1万3000ドルを付けた時だ。
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