年末に目立った価格ラリーが起きなかったことが、来年第1四半期の大幅な暴落を防ぐ要因になる可能性がある。ビットコイン起業家のアンソニー・ポンプリアーノ氏がこうした見方を示した。
ポンプリアーノ氏は火曜日のCNBCインタビューで、「現在のボラティリティの水準を踏まえると、ボラティリティがここまで大きく圧縮されているにもかかわらず、70%や80%といった下落が起きるとは非常に考えにくい」と語った。
同氏は、今年ビットコイン(BTC)が25万ドルに達しなかったことへの短期的な失望は、より広い視点でのパフォーマンスを見落としていると指摘した。「過去2年で100%上昇し、3年で約300%上昇しており、複利的に成長してきた」と述べた。
さらに「金融市場において、これはまさに怪物のような存在だ」と付け加えた。
「80%規模の大暴落は起きていない」
ポンプリアーノ氏は、年初来の価格下落に注目が集まる一方で、ボラティリティの低下は多くの保有者に見過ごされていると指摘した。
「第3四半期末や第4四半期初めに多くの人が期待していたような急騰は起きなかったが、同時に、これまでのサイクルでよく見られた80%規模の大暴落も起きていない」と語った。
コインマーケットキャップによると、ビットコインは記事執筆時点で8万7436ドル付近で取引されており、1月1日から7.39%下落している。

ビットマイン会長のトム・リー氏や、ビットメックス共同創業者のアーサー・ヘイズ氏といったビットコイン支持者は、今年中に25万ドルに達するとの予測を示していた。
ポンプリアーノ氏は、ボラティリティの圧縮によって急騰が起きにくくなり、上昇局面では「やや物足りなさ」を感じるかもしれないとしつつも、下落局面では「一定の安全性」をもたらし、大幅な下落リスクを抑える効果があると述べた。
2026年に6万ドルまで下落するとの見方も
もっとも、すべてのアナリストがポンプリアーノ氏と同様に強気なわけではない。
ベテラントレーダーのピーター・ブラント氏は最近、ビットコインが2026年第3四半期までに6万ドルまで下落する可能性があると予測した。
また、フィデリティのグローバルマクロ経済調査ディレクターであるジュリアン・ティマー氏も、2026年はビットコインにとって「休みの年」になる可能性があり、価格が6万5000ドル程度まで下落するシナリオを示している。
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