仮想通貨市場の回復で、ビットコイン価格も35000ドルのレジスタンスを突破した。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

次のターゲットは?

コインテレグラフマーケットとトレーディングビューのデータによると、ビットコイン価格は36000ドル付近にある。

過去24時間で4%近い上昇を見せていることで、調整局面を恐れていたトレーダーたちは自信を取り戻している。

既報のように、週末の下落はビットコインにとって大きな利益のチャンスとなり、見事に回復基調に乗ったようだ。

著名トレーダーのCrypto Ed氏は、ビットコインの値動きについて、悲観的な見方をする理由はなくなったようだ。

「現在のビットコイン弱気派は、2020年9月に10000ドルを割ると主張していた人々と同じだ」と今後の大きな下落はあり得ないと話した。

さらにアナリストのRekt Capital氏は直近の週足終値を受け、「ビットコインは重要な週足サポートレベルを維持したことで素晴らしい価格の安定を示した」と話した

「これで7週連続で34500ドルをサポートとして確認できた」

BTC/USD 1-week candle chart with support highlighted. Source: Rekt Capital/Twitter

出来高で世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスのオーダーブックでは30000ドルで強力なサポートが示されているが、そこから35500ドルまでは買いがあまり存在していない。

しかし売りは37000ドルと40000ドルの両方に残っている。

BTC/USD buy and sell positions on Binance. Source: Material Indicators/Twitter

アルトシーズン復活の予感

一方のアルトコインは、ビットコインの上昇を大きく上回る増加を見せている。

アルトコインで時価総額最大のイーサは2200ドル近くまで上昇している。

トレーダーは、ビットコインが損失を拡大したり、利益の伸びが鈍くなったりすれば「アルト・シーズン」が到来する可能性があるとみている。

著名トレーダーのスコット・メルカー氏は「今のところいい傾向だ」とツイートした

「ビットコイン価格は上昇しているが、ドミナンスは低下している。今の所、アルトコインにとって完璧なシナリオだ」

ビットコインのドミナンスは47%付近を推移し、下落傾向にある。

Bitcoin market cap vs. dominance chart. Source: Bybt