最新の分析によれば、ビットコイン(BTC)は、6万2000ドルをサポートに転じさせれば、差し迫る「デスクロス」を回避できる可能性があるという。
8月9日のX投稿で、仮想通貨トレーダーであるベンジャミン・コーウェン氏は、過去のデータを用いて強気派が新たなBTC価格の下落を回避する方法を示唆した。
6万2000ドルがBTC価格の重要な抵抗線に
最近のBTC価格の急落は、BTC/USDを移動平均線のクロスオーバー、通称「デスクロス」の入り口に導いた。これは、50日間単純移動平均線(SMA)が200日間SMAを下回ることを指す。TradingViewのデータによると、現在50日間SMAは61,998ドル、200日間SMAは61,882ドルに位置している。

デスクロスは、クロスオーバーが完了するとBTC価格の下落を招くものとして知られている。しかし、コーウェン氏が示すように、その結果はしばしば混在している。2023年の最後の日次デスクロスでは、実際には上昇につながった。
「2023年、BTCはデスクロスの直後に上昇を開始した。その後、50日間SMAを上回り、サポートとして保持しながらさらに上昇した」とコーウェン氏はのべた。
一方、2019年、2021年、2022年の場合には、デスクロス直後には一時的に上昇したが、その後最終的には損失に繋がった。
「この動きの持続性は、まずBTCが50日間SMA(6万2000ドル)を上回り、2023年のようにそれをサポートとして保持するかどうかにかかっているだろう」とコーウェン氏は結論づけた。

コーウェンはまた、これが失敗した場合、マクロ経済条件が著しく変わるまで下落が続く可能性があると付け加えた。具体的には、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を利下げに転換し、仮想通貨やリスク資産を押し上げる必要があるとしている。
BTCの建玉は鈍い動き
BTC/USDは回復を続けて6万2775ドルに達し、その後に反落している。

市場ウォッチャーは、価格が上昇しているにもかかわらず、先物市場の建玉が反発しないことに注目している。
「このビットコインの反発は主に先物市場でショートポジションをカバーする動きだった」とオンチェーン分析プラットフォームCryptoQuantの寄稿者であるフリオ・モレノ氏はXで書いている。

同じく寄稿者であるアクセル・アドラー・ジュニア氏は、6万2000ドル以上のエリアが重要な抵抗線になっていると指摘し、主要なサポートは今週に6か月ぶりの安値として付けた5万ドルにあるとしている。

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