米国株式市場が急落する中、仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)は2週間ぶりの安値をつけた。11日に一時1万ドルを突破したものの、再び反落。過去24時間で一時最大800ドルの下落となった。
(出典:Coin360 日本時間6月12日午前6時45分)
ダウは1800ドル下落
11日のダウ平均株価は、新型ウイルスの第2波への懸念が高まり1800ドル超も下落した。3月のマーケット大暴落以降で最大の下げ幅となった。最近の米株式市場は経済再開への期待感から上昇を続けて8日には年初来の下げ幅を全て取り戻していた。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が労働市場の回復には数年かかるなど弱気な見方をしたことが嫌気されたという見方も出ている。
株価回復と実体経済の回復には乖離があった。
11日には仮想通貨取引所eToroのヨニ・アッシアCEOが米国株式市場が今後3週間以内で大暴落するだろうと予想していた。
ビットコイン 4度目の正直ならず
ビットコインは過去8ヶ月で3回1万ドルを突破したが、いずれも1万500ドルの壁に阻まれた。今回も4度目の正直とならず、1万500ドル付近のレジスタンスの厳しさが浮き彫りとなった。
米株式市場とデカップリングが始まったと言われるビットコイン市場。米株式市場が再び暴落する兆候も出始める中、真価が問われている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン