今週はビットコイン(BTC)の急落から始まった。9000ドルを下回り、ビットメックスだけで3000万ドル(約32億円)のロングポジションが吹き飛んだ。

現在は、9400ドルまで回復し以前のように1万ドルを伺う態勢に戻っている。

月曜日の急落の要因として、ビットコインの大口投資家であるクジラを理由にする声も出ている。

既報の通り、現在のクジラの数はビットコインバブル前の2017年9月と同じ水準にある。オンチェーンデータを手がけるクリプトクオンツによると、月曜日の売りは弱気トレンド開始のサインだ。

クリプトクオンツのキ・ヨン・ジュCEOは、「米国仮想通貨取引所ジェミナイ(Gemini)におけるビットコインの預金額が数日前に1年ぶりの高水準をつけた後に下落し始めた」と指摘。「短期では買いの機会になるかもしれないが、長期的には、下降トレンドになると考えられる」と述べた。

(出典:CryptoQuant 「ジェミナイのBTC預金額(赤)14日平均(紫)30日平均(オレンジ)60日平均(エメラルド)」)

前回ビットコインの預金額が唐突に下がった時は2020年の2月。ビットコインが1万500ドルに到達した時だ。ビットコインはその後6週間で3600ドルまで下がった。

ジェミナイの預金額が、14日、30日、60日平均を下回ると弱気トレンドが始まる傾向があるという。

(出典:CryptoQuant「ジェミナイのビットコイン預金額」)

なぜクジラは売っているのか?

現在クジラが利益確定をする必要性に駆られる理由は3つある。

1つは、ビットコインが1万500ドルの壁で何度も跳ね返されている点だ。もう1つは、ビットコインの次回の採掘難易度が2018年1月以来の上昇幅を記録しそうであること、スポットでの取引量が減少していることがあげられる。

多くのビットコインを保有するクジラにとって流動性がカギだ。もし市場に十分な買い手が存在せずに大きなクジラが売り始めたら、売り注文が堰を切ったように流れることになる。

スポットの取引量が低迷して先物市場が活発になると、クジラは一般的には短期での急速な調整を意識し始める。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン