仮想通貨ビットコイン(BTC)の価格は1万2000ドルの水準で苦戦している。

過去48時間でビットコインは1万1823ドルから1万1102ドルまで急落。長い間立ちはだかってきた1万500ドルを突破してから、足踏みが続いている。

背景には、少なくとも3つの要因がありそうだ。

(出典:TradingView.com「ビットコイン(BTC)/米ドル(1週間)」)

ビットコイン レジスタンスに苦しむ

8月の第1週以降、ビットコインは1万1800ドルから1万2500ドルでのレンジ相場で推移してきた。このレンジを突破する試みは5回ほどあったが、全て失敗に終わった。

1万2000ドルの水準は、歴史的にも重要なレジスタンスだった。2018年2月、2019年7月にも1万2000ドルのレジスタンスに直面。今回は2年間で3度目だ。

(出典:DonAlt「ビットコイン/米ドル(1日)の重要サポートエリア」)

DonAltという偽名を使うトレーダーによると、ビットコインが再び上昇基調に戻る可能性がある一方、弱気派にも付け入る隙がある。

「弱気派にとって以前より付け入る隙がある地合になってきている。取引終了時にビットコインが1万1760ドルを超えていれば、おそらく上昇基調に転じるだろう。私はそれまでは下がるとみている」

CMEのギャップに注意

シカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物市場では、週末などマーケットが休みの際にビットコインが大きく動く場合、「ギャップ(窓開け)」が生まれる。そして経験的にこのギャップは埋められる傾向がある。

現在、CMEのギャップは、9700ドル付近で埋められることになる。もし経験則通りにCMEギャップが埋められることになれば、1万500ドル付近にある大きなサポートを割り込むことになる。

仮想通貨アナリストのウィリー・ウー氏は、1万900ドルを下回れば、ギャップ埋めで9700ドルまで下落する可能性があると予想した。

クジラが利益確定売り?

既報の通り、2018年初期に9000BTC(約107億円)を購入したビットコインのクジラ(大口投資家)が1万2000ドルレベルで利益確定の売りを出した。一部のクジラたちは1万1500ドルから1万2000ドルのレンジで利益確定売りをしている可能性がある。8月16日に仮想通貨アナリストのデービッド・ピューエル氏は、上記のレンジが多くのクジラにとって損益分岐点になっているとし、調整後に再び1万ドル付近でビットコインの積み増しをするというサイクルに入っている可能性を指摘した

新たなDeFiトークンが脚光

COMP(コンプ)、yearn.finance(ヤーン・ファイナンス)、に続いて新たなDeFi(分散型金融)のトークンが脚光を浴びている。

過去24時間でAaveのトークンLENDが30%急騰し過去最高値をつけた。きっかけとなったのは、英国の金融行動監視機構(FCA)から電子マネーライセンス(EMI)を取得したというニュースだ。新たなライセンスによってAaveは電子マネー発行と支払いサービスの提供が可能になる。

DeFiパルスによると、Aaveにロックされた価値(TVL)は14億4000万ドル(約1526億円)を突破。メーカーを超えてTVLで1位になった。

翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン