仮想通貨ビットコインが日本時間で1月4日午後、3万ドルを割って一時28000ドル台まで下落した。一時間で12%下落したかたちだ。午後9時現在は31000ドル付近まで戻している。

BTC/ドル 分足チャート (Bitstamp) 出展: TradingView

国内外で仮想通貨の売買事業(マーケットメーキング)に携わる中国人トレーダーによると「ビットコイン市場はここ二日間楽観的過ぎた。特に昨日から仮想通貨取引所バイナンスにおけるファンディングレート(資金調達率)が急上昇していた。買いのセンチメントに強く偏っていることを示す。連動してイーサリアムも1100ドルまで上昇し、いわゆる草コインも連れ高となった。LRCという仮想通貨に至っては70%暴騰するなど、2017年12月~2018年1月のバブル期にやや似た状況となった。」

「一方でビットコインをめぐる市場環境は悪くない。年末年始の休暇明けで機関投資家も動き出すと見られ、ここから再び上がっていく可能性は高い」(同トレーダー)

欧州のブロックチェーン分析会社グラスノートによると、今回のビットコイン暴落が原因で、仮想通貨取引所バイナンスのビットコイン先物市場で約200億円の強制決済(ロスカット)が発生。同取引所でも最大規模だという。