米国の銀行が資産の1%でもビットコイン(BTC)に投資した場合、ビットコイン価格は2万ドルに達するとの予測が出ている。

ビットコインが機関投資家の中で導入されるかどうかを議論する中で、資産運用を手掛けるカプリオール(Capriole)のデジタルアセット・マネージャーのチャールズ・エドワーズ氏は、このトレンドは「理解することは難しくない」と述べている。

「米国の銀行が、投資やヘッジ手段、保険として彼らの資産の1%だけでもビットコインに投入した場合、ビットコインの価格は2倍以上になる」と、エドワーズ氏はツイッターで語っている

「ナスダックの株式の1つ(グレイスケール)は、いまビットコインの供給量の2%をすでに所有している。これがどこに向かっているのかを理解することは難しくはない」

エドワーズ氏は、銀行がビットコインへと参入する可能性のインパクトとして、米国の銀行で急増している資産残高のチャートをアップロードしている。

U.S. bank asset balances chart

出典: Charles Edwards/ Twitter 米国の銀行の資産残高

機関投資家は静かにBTCを蓄積

エドワーズ氏のコメントは非常にタイムリーなものだ。今週、米国の銀行は仮想通貨カストディに参入することを規制当局から認可された

米通貨監督庁(OCC)は政府が公認した銀行に仮想通貨カストディの許可を与えることがわかった。

OCCの責任者であるブライアン・ブルックス氏は今回の発表について「数千万人の米国人」に銀行が仮想通貨カストディサービスを提供できるようになると指摘。新たな技術の導入について前向きに話した。

「金融市場における技術的進化が起きる中で、銀行やその他のサービスプロバイダーが、顧客に従来のサービスを提供するために、新しい技術や革新的な方法を活用する必要性が高まっていることをOCCは、認識している」

カストディ業務の開始により銀行の顧客は安心して仮想通貨資産の保管・運用を任せることができるようになる。

とりわけ、マクロ投資家の「レジェンド」ポール・チューダー・ジョーンズ(PTJ)氏がビットコイン投資を明かすなど、最近米国では機関投資家の参入が増えている。ビットコイン信託を手掛けるグレイスケールは第2四半期(4-6月期)に9億580万ドル(約969億円)の資産流入があったと発表している。ビットコイン信託に限ってみれば、第1四半期から第2四半期にかけて過去最高となる14億ドル(約1500億円)の流入があった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン