ビットコイン(BTC)が5月22日に過去最高値となる11万1970ドルを記録したことで、仮想通貨市場に楽観ムードが広がっている。ただし、その勢いが第3四半期まで持続するかは依然として不透明との見方が出ている。
仮想通貨取引所ビットフィネックスのアナリストは、5月28日の市場レポートで「今後数週間の値動きが、今回の上昇が一時的な高値だったのか、それとも第3四半期に向けた本格的な上昇の前兆だったのかを見極める鍵となる」と述べた。
保ち合いや軽度の調整は健全な動き
ビットコインは5月22日に11万1970ドルに達したが、ビットフィネックスのアナリストは「価格の上昇が継続したとしても、それだけで来期にかけた上昇トレンドが確定するわけではない」と指摘する。
むしろ「しばらくの間、保ち合いや軽度の調整があったほうが、次の上昇に向けたより持続可能な土台となる」との見解を示した。
ビットコインが史上最高値を更新した後、長期間にわたって保ち合いとなることは珍しくない。2024年3月に7万3679ドルを記録した際も、その後約2万ドルのレンジ内で推移し、同年11月にドナルド・トランプ氏が米国大統領に再選されるまで明確なブレイクアウトは見られなかった。
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第3四半期は過去平均で最も低調なパフォーマンス
コイングラスの過去11年間のデータによると、年間で最も低調なパフォーマンスを記録するのは第3四半期であり、平均リターンは6.03%にとどまる。次に低調なのは第2四半期だが、こちらは27.25%と比較的高いリターンを示している。
ビットフィネックスは、現在のビットコイン市場は「短期的なレンジ相場」に入っているとし、過去30日間で155日未満の保有期間の投資家による売却が相次いでいると指摘した。
この1か月間で、短期保有者が実現した利益は114億ドルを超え、市場には供給過多の兆しがあるものの、同時に構造的な需要も存在するとしている。Bitboのデータによれば、短期保有者の平均取得価格は9万5781ドルだったのに対し、記事執筆時点のビットコイン価格は10万8929ドルとなっており、平均利益率は13.72%に達している。
ETFや低ボラティリティが市場の成熟を示唆
ビットフィネックスのアナリストは、ビットコイン上場投資信託(ETF)の「強い買い意欲」や価格の低ボラティリティ、スポット価格のプレミアムといった要素が、市場の成熟を示していると分析。「マクロ環境が明確になれば、ビットコインは再び上昇基調に戻る可能性が高い」と予測している。
仮想通貨投資家にとっては、6月18日に予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)の次回利上げ判断が、マクロ環境を占う鍵となる。FRBは5月に政策金利を4.25~4.50%に据え置いていた。
ビットコインが今月初旬に最高値を更新する展開については、年初から一部の専門家が予想していた。スワン・ビットコインのコリー・クリップステンCEOは3月7日の時点で「6月までに新たな最高値を記録する可能性は50%」と述べていた。また、リアルビジョンの主任アナリスト、ジェイミー・クーツ氏も「第2四半期が終わる前に過去最高値を更新するだろう」と予測していた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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