ギャラクシーデジタルの最高経営責任者(CEO)マイク・ノボグラッツ氏は、ビットコイン(BTC)が年末までに25万ドルに到達するという強気予測について、「とんでもない出来事が起きない限り、実現は難しい」と慎重な見方を示した。

複数の暗号資産関係者がここ数週間、年内25万ドル予想を改めて主張しているが、ノボグラッツ氏は23日、CNBCのインタビューで次のように語った。

「年末まであと2カ月半しかない。この水準に達するには、とんでもない出来事がいくつも重ならなければならないだろう」

執筆時点で、ビットコインは10万7649ドルで取引されており、25万ドルを達成するには約133%の上昇が必要となる。

「最悪でも10万ドルを維持すべき」

ノボグラッツ氏は、最悪のケースでもビットコインは10万ドル前後を維持すべきだと述べた。この水準は、2024年12月にトランプ氏が米大統領に再選された直後に初めて突破した心理的な節目である。

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Bitcoin is down 3.44% over the past 30 days. Source: CoinMarketCap

実際、トランプ氏による対中100%関税の発表を受けた10月10日の市場急落では、ビットコインは10万2000ドルまで下落し、この水準に迫った。

一方で上値については、「12万5000ドルを突破しない限り、本格的な上昇トレンドにはならない」と指摘。10月5日の史上最高値12万5100ドルが重要なラインになるとした。

「最も現実的なシナリオは、10万〜12万または12万5000ドルのレンジ相場が続くことだ」と述べている。

ノボグラッツ氏は、ビットコインが再び史上最高値を更新する可能性のある2つのきっかけを挙げた。1つはトランプ氏がFRB(米連邦準備制度理事会)に早期介入する場合、もう1つは「暗号資産市場構造法案(CLARITY法案)が年内に成立する場合」だという。

同氏は、「これら2つがビットコイン上昇の主要なカタリストになり得る」と強調した。

市場では、FRBによる追加利下げがビットコインの強気材料になるとの期待が強く、9月には今年初の利下げが実施された。CMEのFedウォッチツールによると、10月29日の会合でFRBが再び利下げを行う確率は96.7%に達している。

一方で、他の業界関係者たちは依然として年内25万ドル説に自信を見せている。

今月初旬のポッドキャスト「バンクレス」では、ビットマインのトム・リー会長とビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏が、「年末までに20万〜25万ドルに達する」との従来予想を再確認した。

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