ビットコイン(BTC)は9月26日のウォール街の取引開始後に6万5000ドルに達した。米国のマクロ経済イベントがリスク資産の上昇を後押しした形だ。
BTC/USD 1-hour chart. Source: TradingView
トレーディングビューのデータによれば、ビットスタンプでのBTC価格は6万5521ドルに達し、これはほぼ2か月ぶりの高値となった。
米国のジャネット・イエレン財務長官がCNBCのインタビューで米国経済について楽観的な見通しを示したことが背景にある。イエレン氏の楽観論は、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレの「ソフトランディング」を達成するとの期待を高めた。
これは、FRBのジェローム・パウエル議長によるニューヨーク連邦準備銀行で開催された2024年米国債市場カンファレンスでの準備稿とは対照的だ。同氏は楽観的な見解を避けている。
「2015年にこのイベントで話した際に述べたように、我が国の金融システム全体は、米国債を迅速かつ効率的に現金流動性に変換する能力を中心に構築されている」とパウエル氏は述べている。「当時も『これらの市場は高水準で機能し続ける必要があり、我々全員がその実現に責任を持つべきだ』と述べたが、その目標に全力を尽くしている」
他方、米国の第2四半期のGDPデータは予想通り3.0%で、失業保険申請件数は予想をやや下回った。S&P500は当日、新たな日中最高値を記録し、9月18日にパウエル氏が4年ぶりの利下げを発表して以降、上昇が加速している。
BTC/USD vs. S&P 500 1-day chart. Source: TradingView
さらなる上昇前に調整を伴うか
ビットコイン市場の参加者は、新たな上昇の前に最新の高値付近での調整が必要だと考えている。
「6万5000ドルの流動性が確保された。次の流動性は6万6000ドル。買いの流動性は6万2000ドルから6万1000ドルの間だ」とトレーダーのスキューはXで指摘する。「現在の大きなギャップを考慮すると、さらなる上昇前にもう少しの調整が必要だ。悪い結果は弱さを伴う完全な調整だ」。
コイングラスの最新データは、取引所のオーダーブック全体でスポット価格の両側に流動性が集まっていることを示している。
BTC liquidation heatmap (screenshot). Source: CoinGlass
慎重なホエールパンダ氏は、BTC価格の強さを確信するにはさらに時間が必要だとし、9月27日に予定されている主要なオプション満期に注目する。
「ビットコインが6万5000ドルを超えることで、『永遠にロウアーハイだ』との意見が総崩れとなった」とXで述べた。「しかし、明日は大きな四半期オプションと先物の満期があるため、苦戦するだろうと予想している」。
BTC/USDT perpetual swaps 1-day chart. Source: Justin Bennett/X
ジャスティン・ベネット氏はさらに進んで、6万ドル以下に戻る可能性が依然としてあると警告する。「まだ確定していないが、BTCの5万7000ドルから5万8000ドルのロングを一掃してから6万8000ドルから7万ドルの流動性を目指すだろう」と日次チャートとともにコメントしている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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