ビットコイン(BTC)は28日、重要なレジスタンス水準をテストし、トレーダーの間では依然として上昇継続への強気ムードが広がっている。

BTC/USD four-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView


BTC 11万4000ドル台で推移

トレーディングビューのデータによると、ビットコイン価格はおよそ11万4000ドル前後で推移している。先週末にかけて強い上昇を見せた後、週明けの米ウォール街取引では高値圏での保ち合いとなった。

アナリストのレクト・キャピタル氏は、強気派にとって重要な2つのサポート水準として21週移動平均線(EMA)にあたる11万1200ドルと、週足終値である11万4500ドルを挙げた。

「ビットコインは21週EMA(緑)と11万4500ドル(黒)の両方を上回って週足を終えた。これら2つの水準がサポートとして再確認される可能性がある」
BTC/USD 週足チャート Source: Rekt Capital/X

仮想通貨投資家のテッド・ピローズ氏は、「ビットコインは11万3500ドルのサポートゾーンから反発している」と指摘した上で、「この水準を維持できれば上昇継続が見込めるが、割り込めば11万ドル付近までの調整が起こり得る」と述べた。

BTC/USDT 日足チャート Source: Ted Pillows/X

短期テクニカルでは、相対力指数(RSI)の強気ダイバージェンスも確認されており、短期上昇トレンド再開の可能性が示唆されている。

1時間足チャートではRSIが安値を切り下げる一方、価格が高値圏を維持しており、強気派にとっては好材料となった。

ただし、長期的にはRSIが依然としてトレンドの過熱感を示しており、価格がロウアーハイを更新する中でRSIが低下している点には注意が必要だ。

BTC/USD 1時間足チャートとRSI Source: Cointelegraph/TradingView

FRB会合前にリスク資産は慎重姿勢

今週の焦点である米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利決定会合を前に、株式先物市場には一服感が見られた。S&P500先物はウォール街の取引開始前に軟調となり、金利イベント前の典型的なリスク回避の動きが広がった。

ピローズ氏は「BTC/USDは火曜日にローカルボトム(短期安値)を形成する傾向がある」とも指摘しており、サポート再テストが続く可能性もあると述べた。

トレーディングリソースのモザイク・アセット・カンパニーは最新レポートで、リスク資産の強気相場が持続する可能性を強調している。

「経済成長の兆候が企業収益見通しを押し上げており、緩和的な金融環境がさらなる成長の触媒となっている。FRBが強い経済環境の中で利下げに踏み切る可能性は、株式市場ラリーの追加燃料になるだろう」
S&P 500先物 1時間足チャート Source: Cointelegraph/TradingView

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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