3日の仮想通貨ビットコインは昨晩の急落から横這いに推移しており、9500ドル付近に止まっている。1万500ドル付近の強力なレジスタンスに跳ね返されたビットコインだが、著名テクニカル指標からはさらなる下落の兆候もあることが示されている。

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(出典:Coin360 6月3日午前10時55分)

既報の通り、今回の急落の背景にはロング・スクイーズや長年存在するレジスタンス、そしてクジラ(大口投資家)による売りがあることが指摘されている。

ただ、昨晩の急落についてはテクニカル的にはさらなる注意が必要なようだ。ボリンジャーバンド指標の開発者であるジョン・ボリンジャー氏は3日朝、現在の価格に警告を示した。

「ビットコインのボリンジャーバンド上部のヘッドフェイクの可能性がある。気をつけるべき、もしくはショートのタイミングだ」

ヘッドフェイクとは一種の「騙し」であり、セオリのーの逆方向に大きく動くこと。バンドを超えてブレイクアウトした後にバンドの内側に戻った場合に、さらに逆方向のバンドへと動くことをいう。

今回では上部をブレイクアウトしたことから下限に向けて動くことが予想される。

ボリンジャー氏は昨年10月にビットコインが下落した際にも「ヘッドフェイクの可能性がある」と発言、その数日後に24時間で40%近く高騰した。

この10500ドルのレジスタンスを破れなかったことで大きく下落すると指摘する声は他にもある。

コインテレグラフのレギュラーコメンテーターであるトシムリン氏は4月に10229〜11280ドルあたりを一旦の天井となり、その後6000〜7500ドル近辺まで下落調整をする可能性があると警告していた