米国株式が冴えない中、ビットコイン(BTC)はさらに下降線をたどった。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

米ドルは数十年来の高値に戻る

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、BTC/USDが19000ドルを割り込み、10日以上ぶりの安値を記録した。

強気派は、米国株式市場の低調な動きの中で、20,000ドルも19,000ドルも維持することができず、記事執筆時点でS&P500は1.8%減、ナスダック総合指数は2.6%減となった。

同時に、米ドルは再び反発し、今期20年ぶりの高値に向かう軌道を見せた。

ドルインデックス(DXY)は105.1を上回り、2002年以来の高水準まであと0.2ポイントに迫った。

U.S. dollar index (DXY) 1-day candle chart. Source: TradingView

リサーチャー兼トレーダーのファイサル・カーン氏はツイッターで、「リスク市場の崩壊が続く中、短期下落トレンドが確信を持って破られ、米ドル(DXY)は2002年12月に記録した高値を試すことになりそうだ」と総括した。

一方、インフレに関するデータは、再び市場の最悪期を脱した可能性を示唆した。

しかし、コインテレグラフが報じたように、中央銀行はCOVID-19以前の低金利はもう戻ってこないかもしれないと認め始めている。

強気派にとって11年ぶりの最悪の月

現在、オンチェーンメトリクスの大半が歴史的な安値にあり、価格データは、BTCが理論的にどこまで、他とはますます異なる弱気相場になる可能性があるのかを示唆した。

現在のレベルである19,000ドルで終了した場合、BTC/USDは2022年6月に40%を超える月間損失を記録することになる。

これは過去最悪の6月となり、2011年9月以来最も重い月間損失となることが、TradingViewとオンチェーンモニタリングリソースCoinglassのデータで確認されている。

2020年3月や2018年、2014年の弱気相場でさえ、月足ではそれほど深刻ではなかった。40%の下落は、BTC/USDが8ドルで取引されたときに見られた。

BTC/USD monthly returns chart. Source: Coinglass