仮想通貨ビットコインが2万ドル突破のため、取り戻さなければいけない価格帯は？

仮想通貨（暗号資産）ビットコインは、史上最高値の20000ドル目前で、上昇ラリーに突如終止符が打たれ、過去24時間で暴落している。

ほとんどの投資家が史上最高値を更新する可能性を期待する中、ビットコイン価格は19500ドルから16300ドルまで下落し、24時間足らずで15％の下落となった。アルトコインもこれに引きづられ、11月26日には全面的に大幅下落となっている。

ビットコインは重要サポートレベル失う

18400ドルから18700ドルにあったサポートが失われた。このエリアはいくつかの理由でサポートとして重要だった

ビットコイン価格がこのサポートレベルを下回ったことは、それまでのすべてのレジスタンスをサポートに反転させてきた上昇トレンドが失敗したことを意味する。

チャートを見てもわかるように、このブレイクダウンは下落の連鎖反応を引き起こした。さらにこのレベルを失うことで多くのストップロスが発生し、下落に拍車をかけた。

以前は、ほとんどの取引所で資金調達率が良好であったため、多くのトレーダーがさらなる上昇を予想していた。このブレイクダウンとストップロスによる連鎖反応は、トレンドの反転の典型的な形だ。

仮想通貨市場の時価総額の週足チャートを見ると、より明確な見方ができる。

時価総額は1.618のフィボナッチレベルに達し、ここで6000億ドルのレジスタンスにぶつかった。

ただ、今回重要なのは、以前のレジスタンスゾーンである4000億ドルを突破し、時価総額が新たな高値を更新したことだ。

4000億ドル以上のブレイクアウトは2年以上ぶりで、過去数年の間、困難なハードルとなっていた。

そのため、新たなサポートとして確認するために、このレジスタンスレベルへ調整が起こるだろう。新たな強気サイクルの開始時に必要な動きだ。

ビットコイン価格は18500〜18800ドルが市場が強気に転じるための最も重要なレジスタンスだ。

また15800〜16300ドルが重要なサポートゾーンだ。ビットコインがこのサポートゾーンを保持する限りは強気相場が再開される可能性が高いだろう。

しかしサポートを維持できなければ、次は13800〜14200ドルへのさらなる調整が予想される。ここは2019年夏の高値だからだ。

翻訳・編集　コインテレグラフジャパン