キーポイント:

  • ビットコインの分析により、週末の終値に向けて死守すべき価格水準が示された。史上最高値の更新が迫っている。

  • 現在の現物価格周辺に流動性が集中しており、次の主戦場は10万6,000ドルとみられている。

  • 一部のトレーダーは、この価格帯での上昇が「価格発見」フェーズに突入することなく失敗に終わると予想している。

ビットコイン(BTC)は5月11日の週末終値までに大幅な上昇を維持し、次に注目すべき重要な水準が分析で示された。

BTC/USD 1-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、週末の取引時間外にボラティリティが上昇し、ビットコインは複数月ぶりの高値となる10万5,000ドル目前まで上昇した。

この動きは、米中貿易協議に関するポジティブな噂の再燃と、流動性の薄い時間帯の取引が重なったことにより発生した。

人気トレーダーでアナリストのRekt Capital氏は、ビットコインが史上最高値の更新および価格発見フェーズへの突入を再び開始する可能性があると述べた。

週末終値で支持線に変えるべき重要な水準は10万4,500ドル付近とされる。

「ビットコインにできるだろうか? 最近回復した再蓄積レンジのレンジ上限を週足で上抜けし、ブレイクアウト開始のきっかけを作れるだろうか?」と彼は説明チャートを添えてXに投稿した。

「ビットコインは価格発見の上昇トレンド第2波の入り口に立っている。」

BTC/USD 1-week chart. Source: Rekt Capital/X

別の投稿では、現在のビットコイン強気相場が85.5%進行しているとしながらも、今後さらに急激な上昇局面が控えていると述べている。

#BTC Bull Market Progress:

▓▓▓▓▓▓▓▓░░ 85.5%

(Progress will speed up on Parabolic advances)$BTC #Crypto #Bitcoin pic.twitter.com/Qe88NVmo2z

— Rekt Capital (@rektcapital) May 9, 2025

コイングラスが示した、取引所の最新のオーダーブックデータによると、10万6,000ドル直下に大量の売り注文が集中している一方、買い注文は10万2,000ドルまで段階的に並んでおり、週末の終値に向けて現物価格周辺の流動性が厚くなっている。

BTC liquidation heatmap. Source: CoinGlass

ビットコインは「全戻し」もあり得る

一部の市場参加者は、短期的には弱気な見方を続けている。

Xでの人気トレーダーHTL-NL氏は、今回の史上最高値に向けた上昇が、「ロング勢をはめ込む偽りの上抜け(Fakeout)」で終わる可能性があると指摘した。

「ビットコインは週末の終値・週明けの始値をこのレンジ内で維持するのか、それとも“フェイクアウト(UTAD)”を見せるのか? あるいは、多くの人が信じたがっているように、これは本当に再蓄積レンジだったのか?」と彼はその日に投稿した。

「正直なところ、月足・四半期足のチャートに基づけば、最初の2つ(レンジ内での推移、またはフェイクアウト)をまだ有力視しているが、再蓄積だった可能性も完全には否定できない。」

BTC/USDT 1-hour chart. Source: HTL-NL/X

ビットコントレーダーの間ではおなじみの警戒の声が、著名トレーダーのIl Capo of Cryptoから再び上がった。

この匿名コメンテーターは、Xでの最新の投稿で、BTC/USDがリバウンド分をすべて帳消しにするほどの調整に見舞われる可能性があると警告した。

「今はポジションを増やす時ではなく、縮小する時だ」と彼は5月10日に述べた。

「強力なレジスタンスが試されており、これが1月以降の下落トレンドに対する単なる調整であるなら、この上昇全体は最終的に完全に反転する可能性がある。」

Il Capo of Cryptoは、2023年の強気相場の初期にビットコインが1万2,000ドルになるという予測で知られるようになった。

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