ビットコイン(BTC)の強気派は、11月は伝統的に米国株が強く上昇することから、BTCの値動きが堅調な月になることに賭けている。

データによると、1985年以来、11月はS&P500のパフォーマンスが最も高い月となっている。

2021年11月はさらなる上昇か

2021年のビットコインの上昇率では、すでに「Uptober」の10月が最大の月となっており、11月の「ムーンベンバー(Moonvember)」では株式がさらなる上昇の触媒として機能する可能性が高い。

過去35年間のS&P500の11月の上昇率の中央値は2%強で、2%強を達成した唯一の月も11月だ。

同時に、70%以上の年がプラスのリターンとなっており、ビットコインの歴史も同様に11月はプラスのリターンであることが多い。11月のBTC/USDは、2018年(-36.5%)と2019年(-17.2%)のわずか2年を除いて、月初よりも高値で終わっている。

BTC/USD monthly returns table. Source: Bybt

既報のように、ビットコインが第4四半期のピークに近づくにつれ、ボラティリティは高いものの、最終的には極めて有益な月になると予測されている。

仮想通貨アナリストのTechDevは11月1日、「史上最高の月間終値。おめでとうビットコイン、みんなもおめでとう」とツイートした。

「これまでのサイクルのように、2回目の月次RSIピークに向かっている。まだ天井ではない。指標を信じよう」

TechDevは、2017年のトップシーケンスの模倣的なリトレースか、1970年代の金のリトレースのどちらかを視野に入れており、どちらもBTC/USDを10万ドルをはるかに超えてしまう可能性があると見ている。

株とビットコイン

ビットコインと伝統的な市場との関係は、仮想通貨がマクロ資産から離れて独自の道を切り開き始めていることが検証されている。

米連邦準備制度理事会(FRB)が資産購入のテーパリングに関する新たなコメントを準備していることから、トレーダーの決意が試されるのは早ければ今週かもしれない。

ビットコインにとっては、今月中に米国で規制対象の現物上場投資信託(ETF)を認めるか否かの決定が行われるため、価格の動きが予測から大きく外れる可能性がある。特に、否決された場合には影響は大きいだろう。

仮想通貨肯定派が、他国に比べて米国の動きが遅いことを批判するなか、40以上のETF申請者の一社であるヴァンエックは、オーストラリアでのビットコイン現物ETFの開設申請を検討していることを明らかにした。